■1位は新旧合わせたアウトランダーPHEV、2位はエクリプス クロスのPHEV仕様
EVを含めた軽自動車、SUVを中心に据えている三菱自動車は、家庭などで充電できるプラグインハイブリッド(PHEV)も強みになっています。
PHEVは、充電した電力でカバーしEVとして走行できるだけでなく、給油できれば電欠の心配もありません。また給電が可能なモデルであれば、アウトドアや災害時には「走る電源」として使うこともできます。
純内燃機関仕様よりも車両価格は割高になるものの、現時点では究極の万能選手といえます。
アウトランダーPHEV、エクリプス クロスPHEVという2モデルのPHEVを擁する三菱自動車。同社のPHEVの2021年度販売台数が1万1663台になり、日本国内で第1位を獲得しました(2021年4月~2022年3月。日本自動車販売協会連合会調べ)。
PHEVの販売台数は、2021年12月に発売された新型アウトランダーPHEV、先代のアウトランダーPHEV、エクリプス クロス(PHEV仕様)が合算された台数になります。また、PHEVの車名別販売台数でも新旧合わせたアウトランダー(PHEVモデル)が6267台で1位、エクリプス クロス(PHEV仕様)が5396台で2位となっています。
同社は、世界初の量産EVのアイミーブを世に送り出すなど、1964年からの電動車の研究開発の成果として、「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトを掲げ、アウトランダーPHEVを2013年に発売。
2020年には、エクリプス クロスにPHEVモデルが追加され、世界60カ国以上で累計約30万台を販売し、PHEVをリードしています。
2022年度初頭には、新型軽EVを導入するとアナウンス済み。また、今秋に軽商用EVのミニキャブ・ミーブの販売再開も予定されていて、EV、PHEVという電動車に注力しています。
(塚田勝弘)