MAZDA「CX-60」はCX-5よりもひと回り大きなボディサイズで、4タイプのパワートレインを設定

■トランスミッションは、トルクコンバーター・レスの新開発8速AT

初代CX-5の登場から10年が経ち、4年連続でSUVシリーズ販売で2位のブランドになるなど、マツダのSUVは確かに知名度を高め、街中に溶け込んでいます。特に、ディーゼルエンジン車の評価は高く、再購入率は83%に達するそうです。

新世代ラージ商品群第1弾となる新型クロスオーバーSUVの「MAZDA CX-60(マツダ シーエックス シックスティー)」の日本仕様が2022年4月7日(木)に初公開されました。2列シートのミドルサイズSUVで、日本での販売開始は今年初秋の予定となっています。

MAZDA CX-60
新型SUVのMAZDA CX-60のエクステリア
MAZDA CX-60
CX-60のインテリア

最大のトピックスは、縦置きFRレイアウトの採用で、直列6気筒ディーゼルエンジンも新開発されています。

ラインナップは、2.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」、直列6気筒ディーゼルエンジンに電動化技術「M HYBRID BOOST (48Vマイルドハイブリッド)」を組み合わせた「e-SKYACTIV D」、排気量拡大による高出力化とクリーンな排ガス性能を同時に実現した直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能を発揮する2.5Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」の4タイプが設定されています。

MAZDA CX-60
CX-60の充電イメージ

トランスミッションは、新開発のトルコンレス8速ATで、優れた環境性能とドライバビリティの両立が追求されています。

先述したように、これらの高出力化と環境性能を両立するパワーユニットを、縦置きに配置するプラットフォームと組み合わせることで、新世代にふさわしい走りを提供するとしています。エンジン音の作り込みなど、走りの楽しさを増す設計も施されています。

MAZDA CX-60
新開発されたトルクコンバーター・レスの8速AT

また、新型CX-60は、街中から高速道路を使ったロングドライブまで、余裕をもって運転を愉しめる「ドライビングエンターテインメントSUV」をコンセプトに掲げています。

デザインテーマである「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のさらなる進化に挑戦したとしていて、自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、その骨格や空間構成から表現したそう。

さらに、最新の先進安全装備も用意されています。ドライバーの発作や急病などの異常を検知し、事故の回避・事故の被害軽減を支援する、「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を初採用。

MAZDA CX-60
3.3Lの直列6気筒ディーゼルエンジン

ドライビングポジションの最適化も盛り込まれています。より安心、安全な運転操作の実現を目指し、ユーザーのドライビングポジションの調整支援を行う「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」が採用されたグレードも設定されています。

MAZDA CX-60
CX-60の走行シーン

CX-60のボディサイズは、全車4740×全幅1890×全高1685mm。なお、現行型のCX-5は、全長4575×全幅1845×全高1690mm、ホイールベースは2700mm。CX-5よりも165mm長く、45mmワイドで、5mm低くなっています。

●ボディサイズ:全車4740×全幅1890×全高1685mm
●ホイールベース:2870mm
●トレッド(前/後):1640/1645mm

塚田 勝弘

【関連リンク】

CX-60ティザーサイト
https://www.mazda.co.jp/cx-60/teaser/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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