■トランクの左、テールライトの下に充電ポートを確認、ホイールはより空力的
マセラティは現在、2ドアスポーツカー「グラントゥーリズモ」次期型を開発中ですが、同時に設定されるとみられるフルエレクトリックバージョン、「グラントゥーリズモ E」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
同ブランドでは、グラントゥーリズモを含む全モデルにフルエレクトリックバージョンを導入していく計画をしていますが、その最初のモデルはグラントゥーリズモに設定されます。
スカンジナビア氷上で捉えたプロトタイプは、これまで捉えた燃焼モデルと一見同じですが、よく見るとEV特有のデザインが見てとれます。
まず、フロントバンパーのエアインテークはフェイクです。また、後部に排気口はなく、リアフェンダーに給油口も見当たりません。代わりにトランクの左、テールライトの下に充電ポートが確認できるほか、ホイールはより空力的に見えます。
プレスリリースでは、「新しいマセラティグラントゥーリズモは、100%電気ソリューションを採用したブランドの最初のモデルとなります。新しいモデルの発売に先立ち、プロトタイプは現在、最終セットアップの準備のため、重要なデータを取得するためにさまざまな使用条件で公道、およびサーキットでテストを続けています」と述べています。
市販型では、クーペの「グラントゥーリズモ」とオープンモデルの「グランカブリオレ」に燃焼エンジン、ハイブリッド、そしてフルエレクトリックと3つのパワープラントで提供されます。
燃焼エンジンでは、MC20から3.0リットルV型6気筒ツインターボ「Nettuno」(ネットゥーノ)エンジンを流用。ZF製8HP8速オートマチックと組み合わされ、最高出力は600ps以上、最大トルクは730Nmを発揮すると予想されています。
一方EVバージョンのスペックは不明のままですが、最新情報では、燃焼モデルより控えめなスペック、価格で提供される可能性があるといいます。
当初、グラントゥーリズモは2021年後半に公開予定でしたが遅れが生じ、2022年内にはワールドプレミアされる予定となっています。その後はオープンモデル、グランカブリオを設定。さらに遅れてフルエレクトリック「グラントゥーリズモ E」が発売予定となっています。