4×4で4駆の日/3度MotoGPチャンプに輝いたL・カピロッシ生まれる/いすゞの個性派SUVミューがデビュー!【今日は何の日?4月4日】

■フォー・バイ・フォー(4×4)で4輪駆動の日

4輪駆動は4WD(4-wheel drive)やAWD(all-wheel drive)、4×4(4 by 4)と呼ばれることから、今日4月4日は4輪駆動の日に制定されています。もともと4輪駆動は、雪道や悪路などを走破するオフロード車、クロカン車の装備といったイメージが強かったのですが、スポーツ性能を重視したラリーカーやスーパーカーのような高性能車でも優れた動力性能や操縦安定性が発揮できるように採用されています。

4月4日には、フィギュアスケートの本田紗来、タレントの照英、サッカーの山本昌邦、リコー創業者の市村清、小説家の二葉亭四迷、軍人の山本五十六、バイクレーサーのロリス・カピロッシなどが生まれています。本日紹介するのは、ロリス・カピロッシです。

●3度のMotoGPチャンピオンと史上最多参戦記録を持つロリス・カピロッシが誕生

ロリス・カピロッシ(2007年) (C)Creative Commons
ロリス・カピロッシ(2007年) (C)Creative Commons

ロリス・カピロッシは、1973年4月4日にイタリアのボローニャで生まれました。4歳でオフロードバイクに乗り始め、14歳からロードレースに参戦して好成績を収めます。その活躍が認められ、1990年、17歳でMotoGP125ccクラスに参戦。早速、英国GPで初優勝を飾るとその勢いのまま、史上最年少(17歳165日)でチャンピオンに輝き、翌1991年もチャンピオンを獲得しました。

2011年のポルトガルGPでのロリス・カピロッシ (C)Creative Commons
2011年のポルトガルGPでのロリス・カピロッシ (C)Creative Commons

1992年からは250ccクラス、1995年からは500ccクラスで戦うもチャンピオンはつかめず、1997年に250ccクラスに復帰します。そして1998年、原田哲也とチャンピオン争いをしていた最終戦のアルゼンチンGPで衝撃的な事件を起こします。決勝の最終コーナーの手前、先行する原田のインに無理やり突っ込んで接触。原田はリタイヤ、カピロッシが2位でフィニッシュして、カピロッシが250ccクラス初のチャンピオンに。とはいえ世界中から非難され、チームから解雇される事態に陥りました。

その後、2000年から500ccクラスにステップアップして活躍するもチャンピオンになることなく、2011年に引退。MotoGPの22年間で328戦という史上最多参戦という素晴らしい記録を残したライダーですが、アルゼンチンGPの悪行があるので、日本人の印象は良くないですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●個性的なスタイリングが特徴のいすゞ・ミューがデビュー!

1989(平成元)年4月4日、いすゞから新世代SUV「ミュー」がデビューしました。ミュー(MU)は“ミステリアス・ユーティリティ”の略、なんとも意味深なネーミングですね。

1989年にデビューしたミュー。実写版チョロQと呼ばれた (C)Creative Commons
1989年にデビューしたミュー。実写版チョロQと呼ばれた (C)Creative Commons
ミューの後ろ外観。ハードカバーにメッキパーツを組み込んだハードカバー・ブライト(C)Creative Commons
ミューの後ろ外観。ハードカバーにメッキパーツを組み込んだハードカバー・ブライト(C)Creative Commons

最大の特徴は、何といってもその個性的なスタイリング。1988年に登場したピックアップ「ロデオ」のフロント部を流用し、ロールバー風に仕立てたBピラー以降をカットしてスポーティなフォルムに仕上げています。また、ブリスターフェンダーやワイドタイヤなどを装着し、精悍さも強調。座席は2シーターで、リアボディ部は折り畳み式ソフトタイプと、ハードカバーにメッキパーツを組み込んだハードカバー・ブライトの2タイプが用意されました。エンジンはビッグホーンにも搭載されていた2.6L直4OHCエンジン、駆動方式は全天候対応型のパートタイム4WDです。

ミューの流れを継承するミューX。東南アジアで販売中(C)Creative Commons
ミューの流れを継承するミューX。東南アジアで販売中(C)Creative Commons

ミューは、その個性的なスタイリングから“実写版チョロQ”と呼ばれ、大きな注目を集めましたが、一方で2人乗りの使い勝手の悪さを指摘する声もありました。結局のところ、ユニークで注目を集めるも販売は低迷というよくあるパターンで終わりましたが、ショートボディのSUVという発想は、その後出現したSUVに影響を与えたのではないでしょうか。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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