イタリア老舗2輪ブランド「モト・グッツィ」伝統の「V7ストーン」に新色!「V9ボバー」や「V85TTトラベル」にも2022年モデル

■伝統の「縦置きVツイン」搭載3機種に新色

イタリア最古のバイクブランドで、2021年に創立100周年を迎えたのが「モト・グッツィ」。その日本正規代理店であるピアッジオグループジャパンは、ブランド伝統の縦置きVツインエンジンを搭載する3機種について、2022年モデルを発表しました!

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
モト・グッツィのV7ストーン、V9ボバー、V85TTトラベルに2022年モデル

ネイキッドモデルの「V7ストーン」とカスタムモデルの「V9ボバー」にニューカラーを追加するほか、ツアラーモデルの「V85TTトラベル」にもグラフィックを一新した新型を国内導入し、いずれも2022年3月28日から受注を開始することを明かにしました(出荷時期は2022年6月より順次)。

●V7ストーン

まずは、モト・グッツィが50年以上に渡り生産してきたV7シリーズの中でも、最もスタンダードな仕様のV7ストーンから。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
モト・グッツィのV7ストーン

1960年代に一斉を風靡した初代モデル以来、究極のイタリア製バイクを象徴する代表的バイクがV7シリーズです。大きな特徴は、クラシカルなネイキッドスタイルとモト・グッツィ伝統のOHV縦置きV型2気筒エンジンを搭載すること。

2021年のモデルチェンジでは、エンジンの排気量を先代モデルの744ccから853ccにアップ。最高出力も52psから65psに増大させるなどで、低回転域からスムーズに立ち上がり、極めて低い振動で素早く加速するパワー特性を実現しています。

ホイールにアルミニウム製6本スポークを採用するなど、各部もアップデート。車名も、従来はIIやIIIといったローマ数字を用いていましたが、モデルチェンジのタイミングでナンバリングを廃止。今回、新色が発売されるV7ストーンと、よりビンテージ感満点の装備を持つ「V7スペシャル」がラインナップされています。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
V7ストーンのカラーバリエーション

そして、V7ストーンの2022年モデルでは、近代的で最先端な印象を与える「メタリックイエロー」と「アルミニウムグレー」といった2つの新色を追加。いずれも、ブラックアウトされたパーツにマット仕上げのボディーカラーが際立ちます。

なお、カラーバリエーションは、既存色の「ルビードブラック」と「ラメオレンジ」も継続販売されるため、全4色となります。

価格(税込)は、全色とも123万2000円です。

●V9ボバー

V9ボバーは、V7ストーンと同様の853cc・空冷Vツインエンジンを搭載する「ボバー」スタイルと呼ばれるジャンルのバイクです。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
モト・グッツィのV9ボバー

ボバーとは、1930〜40年代のアメリカで、若者を中心に流行したバイクのカスタムスタイルのこと。平らなダートコースを走るダートトラックというレースに出場していたハーレーダビッドソンやインデアンなどのレーシングマシンのスタイルをオマージュしたもので、フェンダーを短くカットしたり、取り外したりすることが大きな特徴でした。

そして、近年はこういったスタイルがリバイバルで人気を呼んでおり、主にストリートカスタムとして世界的に注目を浴びています。V9ボバーは、そんなバイクの最新トレンドを取り入れたスタイルを実現。

無駄なパーツを極限までそぎ落としたシンプルなフォルムや極太の前後16インチタイヤなどが、ビンテージな雰囲気とアグレッシブなイメージを演出しています。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
V9ボバーのスタイル

2022年モデルのV9ボバーでは、新しいボディカラーとして「エッセンシャルブラック」を採用。全体をマット仕上げの漆黒仕様とすることで、このモデルが持つダークなカスタムスピリットを一段と強調した演出が施されています。

なお、価格(税込)は、135万3000円です。

●V85TTトラベル

オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を両立するアドベンチャーツモデル「V85TT」をベースに、よりツーリングでの実用性が高い装備を持つモデルがV85TTトラベルです。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
モト・グッツィのV85TTトラベル

ウィンドプロテクション効果の高いハイウィンドスクリーン、グリップヒーター、センタースタンド、大容量のアーバンパニアケースなど、ツーリング向けに開発された豊富なパーツを標準装備しています。

エンジンには、同じく853cc・空冷Vツインを搭載。最高出力はV7ストーンやV9ボバーの65psに対し76psを発揮し、より余裕の走りを実現します。

また、最新の電子制御システムも採用し、5つのライディングモードを用意。トラクションコントロールやABS、レスポンス制御の選択が簡単な操作で行えます。

モト・グッツィのV7ストーン・V9ボバー・V85TTトラベルに2022年モデル
V85TTトラベルのスタイル

その2022年モデルでは、ボディカラーを専用色の「グリーニャグレー」に一新。燃料タンクからサイドパネルにつながるユニークなストライプと組み合わせた新色は、よりライダーの冒険心をかき立てる雰囲気を醸し出します。

価格(税込)は170万5000円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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