■魂の赤
今はそれほどでもないけれど、少し前のマツダはボディカラーに「赤」を推していて、街で見かけるマツダ車は高い確率で赤だった。
その赤はマツダが魂を込めた「ソウルレッド」で、2012年の3代目「アテンザ」からはじまった。
当初は「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」だったけれど、2017年2月に発売された2代目「CX-5」から「ソウルレッド・クリスタル・メタリック」へと進化している。
ボクの「MAZDA3」も赤い。「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」に対して彩度を2割、深みを5割増したという「ソウルレッド・クリスタル・メタリック」だ。
この色の美しさはいろんな側面から語れるけれど、ボクが一番気に入っているのは立体感。
光の当たり方によって彩度が変化するから、陰影がはっきりして立体感が強調されるのだ。特に車体側面のパネルを反らせたリフレクションは独特で、デザインの色気を感じさせる。
●万人向けでない理由
「深みのある赤と黒いインテリアの組み合わせがいいよね。デザインは、外も中もシンプルでしょ。そして色もシンプルなのがオシャレだと思う」
どうやら彼女も気に入ってくれているみたいだ。
美しいデザインに、美しいボディカラー、そして上質でシンプルなインテリア。マツダ3が万人向けとは言えない理由は、もしかしてお洒落すぎることではないだろうか。
でも、それがマツダらしく、マツダ3らしさなんじゃないかと思う。マツダは万人受けのクルマなんか作っていないはずだから。