■小さな子どもが2人いるファミリーにも対応するAtoZの「ALPHA H」
コンパクトなボディサイズのキャンピングカーといえば、軽キャンパーはもちろん、ダイハツ・グランマックスや日産NV200バネットをベースとしたバンコン(バンコンバージョン)が定番モデルとしてあります。
また、こうしたコンパクトなベース車をベースに、ビッグなキャビンを備えたキャブコン(キャブコンバージョン)の人気も高まっています。
キャブコンといえば大型のモデルが中心でしたが、トヨタ・ハイエースクラスよりもさらに小型のモデルが年々増えている印象もあります。
AtoZの「ALPHA H(アルファ H)」と書いて「アルファ・ハイ」と呼ぶこちらも、日産NV200バネット(1.6Lガソリン/2WD/CVT)がベース。なお、同社は同モデルを「ミニバンキャブコン」と呼んでいます。
キャブコンの魅力である大きなキャビンを備え、バンクベッドはフラップを引くだけで1800×1550mmのベッドが出現します。
フロアベッドの展開は、背もたれマットを入れる(敷く)だけで、1840×1220mmの就寝スペースを確保できます。夫婦2人旅から小さな子どもが2人いる4人家族まで対応。
ほかにも、シャワーヘッド蛇口が付くキッチンやベンチシート下の収納スペース、エントランスドア横の靴入れ、ルーフサイズに扉付キャビネットなどが用意されています。
床に防水加工が施されたマルチルームもあり、シャワー室やトイレ、収納など、ニーズに応じて使用できるのも広いキャブコンならでは。
高さ制限のある立体駐車場などへの入庫はあきらめなければならないものの、ある程度ボディサイズを抑えながらも本格的なキャンピングカー装備や広い空間が欲しい層に最適な1台となっています。
●ボディサイズ:全長4985×全幅1980×全高2580mm
●標準装備:マルチルーム、シンクシャワーヘッド(伸縮タイプ)、冷蔵庫(12V/49L)、アクリル2重窓、給・排水タンク(各10L)、サブバッテリー(105A)、調理器具(カセット式)
●オプション:エアコン(ウィンドウエアコン)、ルーフベンチレーター(MAXファン)、FFヒーター、バッテリーチャージャー(5万2800円)
●展示車両価格:576万1800円
(塚田 勝弘)