■グリルは若干ワイド化、左右開口部を隔てるスペースがより広く
BMWが開発を進めるミッドサイズ・クーペSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)、「X6」改良型の量産型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
第3世代となる現行型X6は2019年に発売、これが初の大幅改良となります。約1年前にもプロトタイプを捉えていましたが、当時は現行型のテストミュールで、量産型コンポーネントを装着した開発車両はこれが初めてです。
豪雪の山中で捉えたプロトタイプは、フロントエンドを厳重にカモフラージュ。最近度々目撃されているX5改良型と比較すると、グリル形状が異なっていることがわかります。
左右に角度を持つ形状はそのままですが、改良型では若干幅が広くなる可能性があるほか、左右開口部を隔てるスペースがより開いている様子もうかがえます。
またヘッドライトはスリムになり、コーナーベントを含むバンパーが新設計されるのは確実と思われます。後部はテールライトの間にあるバッジが隠されている以外変更点はみられませんが、今後着手され、LEDグラフィックやバンパー、エキゾーストパイプなどが刷新されると予想されます。
キャビン内では、2つのデジタルスクリーンを備えた湾曲ディスプレイユニットを装備。1つは14.9インチのインフォテイメントシステム用で、もう1つは12.3インチのデジタルインストルメントクラスタであると思われます。おそらく、「iDrive8」インフォテインメントシステムが組み込まれるはずです。
エンジンラインアップに関しては、最高出力265psを発揮する3.0リットルV型6気筒ディーゼルターボエンジンをはじめ、最高出力530ps、最大トルク750Nmを発揮する強力な4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンなどがキャリーオーバーされる見込みですが、「X5xDrive 45e」と同様のプラグインハイブリッドが追加設定される可能性があるほか、「iX5ハイドロゲン」をベースとした水素燃料電池のバリエーションも噂されています。
BMWは2022年内にX5改良型を投入予定で、X6は2023年にワールドプレミアが期待できそうです。