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■最高に面白かった2021年のF1
お久しぶりです。F1女子、yuriです。
シーズンオフは長くて寂しいなぁなんて思っていましたが、気が付いたらもう3月! 子育てをしていると毎日慌ただしいので、日々があっという間に過ぎていきますね。
新車発表(今シーズンのF1マシン、どうしてもフォーミュラEのマシンに見える…)と、バルセロナでのプレシーズンテストが終わり、バーレーンのプレシーズンテスト(3月10日~12日)が終わればついに開幕。
今からワクワク、ソワソワしていますが、2021年シーズンを振り返って楽しみを倍増させちゃいましょう!
●興奮しすぎて眠れない!?
ここ数年、メルセデス&ルイス・ハミルトン最強時代が続き、最終戦前にチャンピオンが決まることも多かったF1。それゆえに表彰式はだいたい同じメンバーで、その光景に見慣れすぎてレース中、眠くなってしまうこともしばしありました。
しかし、昨シーズンはハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の大接戦! トップ3の顔ぶれががらりと変わるレースもあり、毎戦TVに近づきすぎなくらい夢中になって見ていました。
むしろ興奮しすぎて、レース後なかなか寝付けなかったくらいです(笑)。
第6戦アゼルバイジャンGPでは、レース終盤で首位を走行中のフェルスタッペンのタイヤがバーストしセーフティカーが導入。さらに2番手のハミルトンがリスタートでミスをし最後尾までポジションを落としてしまうという、信じられないような出来事が立て続けに起こりましたよね。
そんな中で表彰台に上がったのは、1位セルジオ・ペレス(レッドブル)、2位セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、3位ピエール・ガスリー(アルファタウリ)。私の中の癒し系メンバーで、1人でニヤニヤしながら見ていたなぁ。
●F1の面白さを再確認
初優勝者が誕生したのも嬉しかったです。第11戦ハンガリーGPでは、スタート直後のビリヤード混乱にハミルトンのグリッド1人事件と、またまた大波乱でした。
そんな中、冷静な走りでエステバン・オコン(アルピーヌ)がキャリア初優勝! 初優勝者ならではのはしゃぎっぷりと表彰式での感動シーンは、やっぱり良いものですよね。
このオコン優勝に向け、全力でサポートしたのがチームメイトのフェルナンド・アロンソ。
第20戦カタールGPではアロンソ3位表彰台に向け、今度はオコンがしっかりとサポートしてくれました。「ライオンのように守れ!」と、アロンソ語録が生まれましたっけ(笑)。
F1はマシン1台につきドライバー1人なので「チームメイトはライバル」というイメージですが、アルピーヌは互いに助けあい、チーム一丸となって戦っていてF1の面白さを再確認させてくれました。2人のチームメイトを思う気持ちに感動したので、今シーズンはアルピーヌを全力応援するぞ!
●私って変態なの?
個人的No.1表彰式は、第14戦イタリアGPです。ダニエル・リカルド(マクラーレン)が2018年モナコGP振りに優勝し、彼の代名詞ともいえるシューイを披露。2位のランド・ノリス(マクラーレン)、マクラーレンCEOのザック・ブラウンもシューイ被害者の会に加わり終始笑いっぱなしでした。
あの屈託のない笑顔ですすめられたら、断れないよなぁ。ノリスが飲んだあと口を押さえていたのも面白かったですが、3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)が目の前で繰り広げられるシューイ祭りを、ただただ眺めていた姿もシュールで面白かったです(笑)。
年に1回はシューイを見たくなる私って、もしかして変態…!?
●ベテラン勢がトップ3に!
ひそかに楽しみにしていたのが、昨シーズンから始まった「オーバーテイクアワード」。
その名の通り、誰が1番多くオーバーテイクをしたか毎戦ランキング形式で発表されていくものです。トップ3を争っていたのがベッテル、アロンソ、キミ・ライコネン(アルファロメオ)という全員チャンピオン経験者の超ベテランドライバー!
年間1位に輝いたのはベッテル(132回)、2位アロンソ(128回)、3位ライコネン(127回)でした。
もちろん後方からのスタートが多かったことも大きな要因かと思いますが(ベッテルは素直に喜べないとコメントしていましたね)、それでもきっちりオーバーテイクをしていったのはベデランドライバーだからこそ。
3人の黄金期を見てきただけに、この結果は凄く嬉しかったです。まだまだ腕は落ちていないんだなぁって。
オーバーテイクアワードはチャンピオンシップポイントには加点になりませんが、ファステストラップポイントのように毎戦オーバーテイクが1番多かったドライバーに1ポイントつけば(入賞条件なしで)、さらにF1が面白くなるのではないかと思う今日この頃です。
●ありがとう、キミ
フェルスタッペンがチャンピオンの仲間入りを果たし、世代交代の波を感じた昨シーズン。そんな中、絶大な人気を誇るライコネンがF1引退を発表しました。
いずれは来ると覚悟していたとは言え、ショックを受けた方たくさんいるのではないでしょうか。実は私もその一人。ライコネンとはたくさんの思い出があるんです。
私の母は、17位スタートから怒涛の追い上げを見せファイナルラップで前を走っていたジャンカルロ・フィジケラを抜き優勝した、伝説の2005年日本GPを見て大のライコネンファンになりました。
それからというもの日本GPはもちろん、ライコネンがWRCに転向すると北海道まで家族総出でラリージャパンを見に行き、さらにF1に戻ってくると海外観戦でライコネンを追っかけまくり!
普段はクールなライコネンですが、いつも母の手作り応援フラッグにサインを書いてくれ、2018年のアブダビGPでは「もうたくさん書いているね」とニヤリと笑いながらも丁寧にサインを書いてくれました。
さらにその後、母のスマートフォンにサインをお願いするとサインペンとの相性が悪かったのか、文字がうすい(汗)。 「うまく書けないけどいいの?」とわざわざ確認してくれ、頑張って書いてくれたのは今でも良い思い出です。
ライコネンを目の前で見てサインまで貰って、まるで少女に戻ったかのように夢心地な母の姿を見ていると、私まで幸せな気持ちになりました。そして帰国した後は、その時の動画や写真を見て家族で大盛り上がり。未だに盛り上がるくらいです(笑)。
そんなライコネンがモトクロス世界選手権に参戦するカワサキ・レーシング・チームのチーム代表に就任することを発表! 引退後は何をやるのかなぁ、1年は家族とのんびり過ごすのかなぁなんて思っていた所に衝撃ニュースが飛び込んできて、びっくり仰天大騒ぎでした。
モトクロス好きなのは知っていましたが、まさかチーム代表に就任するとは。しかも日本メーカーのカワサキですよ! こんなに嬉しいことはありません。早速色々調べたところ、残念ながら日本での開催はなし…。でもいつか、母と娘の3世代で海外観戦したいなと夢がひろがりました。
キミ、19年間本当にお疲れ様でした。素晴らしい走りをたくさん見せてくれてありがとう。そして私たち家族に素敵な思い出を作ってくれてありがとう。これからの活躍を楽しみにしています!
●どうなる、2022年シーズン
おっといけない。思い出話が長くなってしまいました。とにかく、近年稀に見る面白いシーズンだった2021年のF1。今シーズンもハミルトンvs.フェルスタッペンの戦いになるのか。ウイリアムズからメルセデスに移籍したジョージ・ラッセルと、レッドブル2年目のぺレスもチャンピオン争いに絡んできたらもっともっと面白くなりそうですよね。
いやいや、もしかしたらメルセデス、レッドブル以外のチームもトップ争いに絡んでくるかもしれない。F1参戦2年目の角田裕毅選手の活躍も楽しみだし、もう開幕が待ちきれない〜!
そして何より、今年こそ日本GPを開催してほしいです。まだまだ新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、鈴鹿サーキットでまた皆さんの笑顔が見れますように。私もそれまで育児とF1英才教育頑張りますっ!!
(yuri)