アマゾン最安「たった千円」のドラレコはちゃんと使えるのか、試してみた!

■激安ドラレコは使えるのか?

ドラレコの愛称で親しまれているドライブレコーダー(ドラレコ)。車外の状況を記録して事故発生時などの状況を確認するために使われていたりします。

有名メーカーのドラレコだと、2万円前後〜と高額になります。とはいえ安いものがない訳ではありません。

格安ドラレコ装着写真1
格安ドラレコ装着写真1

そこで、Amazonで販売されている格安のドラレコは実際に使えるのか? 購入してその実力をチェックしてみました。

●Amazonで激安ドラレコを探す

格安ドラレコ商品ページ
格安ドラレコ商品ページ

有名メーカー製だと2万円弱からと高額なドラレコ。前後録画や駐車時録画など機能を求めるとより高額になります。

しかし! 今回求める性能はズバリ「安さ」、これに尽きます。

「ドライブレコーダー」と検索して表示を安い順に設定。今回はひとまず前方を録画できるという最低限の機能に絞ってリサーチします。

そこで最初に表示されたのは税込み1070円(購入当時)のドラレコ。今回のテーマはとにかく安く! ということで、録画できて最安なこちらを注文。

●注文から到着まで1ヵ月以上!

格安ドラレコパッケージ
損傷が激しい格安ドラレコのパッケージ

注文したのは昨年11月末、通常Amazonで買い物をすれば2~3日で届くというイメージですが、商品が到着したのはなんと年明け! 筆者自身、注文したことすら忘れていました。

しかも、ビックリするのはこれだけではありません。

写真を見れば一目で分かると思いますが、届いた商品はなんとパッケージの損傷が激しいではありませんか。これ、撮影前に事前に開封してわざとダメージをつけているのではなく、到着したそのままの状態なのです。

●内容物をチェック

格安ドラレコ内容物
格安ドラレコ内容物

箱の中に入っているアイテムたちを確認。確認できたのは以下の4点です。

・カメラ本体
・吸盤型カメラマウント
・電源ケーブル
・取扱説明書

電源はシガーソケットから取るタイプ。しかも取扱説明書には日本語表記はありません。見たところ書かれている言語は中国語、英語、ロシア語といった感じです。

データ記憶媒体は説明書を見る限りTFカードと書かれていますが、マイクロSDカードでも記録することができました。マイクロSDの前身とも言える記憶媒体のTFカードが標準となっているあたりには、なんだか時代遅れな印象を受けます。

●装着してみると…?

格安ドラレコ日本語設定
格安ドラレコ日本語設定

実際に取り付けてみると吸盤はピッタリとフロントガラスにフィットし、落ちそうな気配はありません。これは期待が持てます。

そして電源を入れると筆者は驚かされました。なんと言語設定で日本語が選択できるではありませんか! 取扱説明書には日本語が無かったため、日本語の言語設定はできないだろうと思ってましたので、いい意味で裏切られました。

●撮影した映像をチェック

格安ドラレコ車載
格安ドラレコ車載

しかし、日本語設定があるからと言って喜んでばかりはいられません。ドラレコとして重要なのはしっかりと撮影できるか否かです。実際に常時録画で走行撮影をし、走行後撮影した映像を見てみました。

撮影された映像を見た第一印象は「画質が荒いなぁ」ということ。いつでも完璧に対向車のナンバーを確認するのは難しく、ドラレコとして必要な性能を満たしているかと言われると…微妙なところです。また、画角の狭さも気になります。

そして映像を見て発見した困るポイントがありました。それは撮影している角度がズレてきてしまうこと。これはカメラの問題というよりもカメラマウントの問題でしょう。再度しっかりと留め具を締め直してもどんどんズレてきてしまいました。


格安ドラレコ装着写真2
格安ドラレコ装着写真2

今回は格安ドラレコを使用しましたが、注文から到着まで遅かったり、パッケージが損傷を受けていたり、画角が狭かったり、マウントがズレてしまったり…と、格安には格安なりの理由がありました。

もしもの時に備えるのであれば、しっかりとしたドラレコを装着すべきと言えます。

ただ、1000円ちょっとで映像を撮影できるカメラが手に入るということを考えると、おもちゃとしての使い道はいろいろとありそうな感じがします。

(文・写真:西川 昇吾)

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