■インテリアの質感向上や装備の先進化も盛り込む
2015年に誕生したコンパクトカー(Bセグメント)のスズキ・バレーノは、日本でもインドからの逆輸入という形で、2016年から2020年まで販売されていました。
そのバレーノの2代目が、インドで2月23日に発売されたのをはじめ、アフリカ、中南米、中東などにも順次輸出されるそうです。なお、日本にも入ってくるかはアナウンスされていません。
初代は、日本ではスイフトほどのヒットには至りませんでしたが、インドではプレミアム販売網の「NEXA」で販売。インドでは都市部を中心とする若者層にウケて、2021年11月には累計販売100万台を達成したそうです。
2021年のインドでの乗用車モデル別販売台数では、マルチ・スズキ社のモデルが上位10モデル中、8モデルを占めるという圧倒的な強さを披露。バレーノは、1位のワゴンR(183,851台)、2位のスイフト(175,052台)に次いで3位(172,241台)につけていて、同社の主力モデルの一角を占めています。
初のフルモデルチェンジを受けた2代目バレーノは、初代の特徴である秀逸なパッケージングを維持しながら、全高を抑え、全幅をワイドにしたワイド&ローなスタイリングに進化。ルーフライン後方にかけて傾斜を強めたシルエットになり、サイドには力強くシャープなキャラクターラインが描かれ、ダイナミックな印象を付加。
フロントには、精緻な造形のフロントグリルが備わり、その下には全幅を強調する左右に広がるクロームの加飾が配されています。さらに、フロントのポジションランプとリヤのテールランプに特徴的な3灯式LEDが採用されています。
また、ドアの内装やインパネまわりが、乗員を包み込むような設計になり、柔らかな雰囲気を演出。インテリアカラーは、黒と紺の2トーンでコーディネイトされていて、インパネやステアリングホイールにシルバーの加飾がアクセントとして配置されています。
装備では、ヘッドアップディスプレイや9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオ、コネクティビティの「スズキコネクト」などの先進装備を用意。さらに、後席の快適性も引き上げるなど大幅な進化が図られています。
搭載されるエンジンは、1.2Lガソリン(アイドリングストップシステム搭載)で、トランスミッションはMTと5AGS(シングルクラッチ)が用意されています。
●ボディサイズ:全長3990×全幅1745×全高1500mm
(塚田 勝弘)