■フラッグシップ「Turbo S」では最高出力700psオーバーも
ポルシェが現在開発中のフルエレクトリック・クロスオーバーSUV「マカンEV」(仮称)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
初代となる現行型マカンは2014年にデビュー。現在のパワートレインは内燃エンジンのみですが、新たにフルエレクトリックモデルが設定されることになり、市販型の車名も「マカン」の名が外される可能性もありそうです。
凍てつくフィンランドのラップランド地域で寒冷地テストを行っているプロトタイプですが、撮影初日はテストドライバーが完全にガード、日を改めて撮影に成功しました。
ポルシェはすでにプロトタイプを公式リークしており、なぜここまでガードするのか謎です。
捉えたプロトタイプはダミーグリルを装着。スリム化されたヘッドライトは4つのLEDエレメントで構成されており、下部のバンパー内に配置されているクラスターがメインヘッドライトの可能性があります。
またグリルがないため、エアインテークは低い位置に配置されているようです。
側面からみるとルーフラインは現行型マカンより低く、かなりスポーティなクーペスタイルが確認できます。またCピラー、およびリアクォーターウィンドウを完全にカモフラージュしており、この場所に大きな変化が見られそうです。
後部ではダミーのエキゾーストパイプを装着、角度のあるリアウィンドウ、LEDライトバー、アクティブリアウィングなどが見てとれます。
キャビン内ではフルデジタルインストルメントクラスター、大型インフォテインメントディスプレイ、さらにセンターコンソールには別のディスプレイが配置されます。
従来のギアシフターは廃止され、中央のインフォテインメントスクリーンを制御するためのコンパクトなロータリーノブが装備されます。また同社の新世代「PCM6.0」通信システムは、フルデジタル化された湾曲ゲージクラスターと同様に機能するでしょう。
市販型ではフォルクスワーゲングループの新しいプレミアムプラットフォーム「PPE」アーキテクチャを採用、アウディ「Q6 e-tron」や「A6 e-tron」と共有されます。
バッテリーサイズは2つのオプションが用意され、どちらも急速充電用の800Vテクノロジーを装備、上位モデルは全輪駆動となります。パワーはそれぞれ異なると予想され、正確な数値は不明ですが、最新情報によると、フラッグシップとなる「Turbo S」では最高出力700psオーバーになると噂されています。
マカンEVは2022年内の登場が予想され、数年間はICEマカンと併売されますが、2024年からはICEモデルを段階的に廃止していく予定です。