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■好きなクルマやブランドの人気ランキング
近年、クルマにはさまざまなタイプがありますが、特にラインアップが豊富なのが「SUV」。国産車はもとより、輸入車でも、各メーカーにはさまざまな大きさやデザインのモデルがまさに百花繚乱です。
では、一般のユーザーは、実際にどんなタイプのクルマが好きなのでしょうか? また、多くの人が憧れるのは、どんなブランドなのでしょうか?
時間貸し駐車場「タイムスパーキング」などを手掛けるパーク24では、同社が運営するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に調査を実施。
その結果、さまざまな年代で人気なのは、やはりSUVで、憬れのブランドはレクサス、BMW、フェラーリが同率1位だったことなどが分かりました。
●実際に乗っているのは軽自動車が最多
今回の調査は、パーク24が運営するタイムズクラブ会員の約916万人(2021年12月末現在)のなかで、駐車場やカーシェアリング、レンタカーなどのクルマに関わる同社サービスを利用した人を対象に実施。
2021年8月11日〜8月17日の期間、インターネットのアンケート形式で実施され、有効回答者数は6,576名だったそうです。
調査では、まず、調査対象者の「クルマ所有状況」を質問。
・「1台持っている」 42%
・「複数台持っている」 12%
・「所有していない」 46%
という結果となり、所有していない人のうち34%は「購入検討中」と回答したそうです。
また、クルマ所有者に車種も聞いたところ、「軽自動車」が33%で最多に。以下、「コンパクトカー」22%、「ミニバン」18%と続いています。
●SUVとコンパクトカーがトップ2
次に、調査では、「好きなクルマの種類」について質問。結果は以下の通りです。
1位:「SUV」 26%
2位:「コンパクトカー」 21%
3位:「ミニバン」 14%
4位:「スポーツカー」 13%
4位:「セダン」 13%
6位:「軽自動車」 12%
7位:「そのほか」 3%
ちなみに、この結果を男女別に見ると、順位は異なるものの「SUV」と「コンパクトカー」がトップ2にランクイン(男性:1位「SUV」28%、2位「コンパクトカー」18%/女性:1位「コンパクトカー」26%、2位「SUV」22%)。
また、男性は所有率が一番低い「スポーツカー」が3位となった一方で、女性は、所有率が高い「軽自動車」が3位に入っています。
さらに、同じ結果を、今度は年代別で見てみましょう。
結果は「SUV」が全年代で1位に。「コンパクトカー」も50代以下の全ての年代で2位に入っていますが、唯一60代以上だけは「セダン」が2位となっています。
なお、所有しているクルマで3位になった「ミニバン」は、40代のみ3位にランクインしていますが、ほかの世代ではトップ3には入らなかったようです。
●2015年以来レクサスが初の1位
続いて調査では「一度は乗ってみたいと思う憧れのカーブランド」を質問。トップ5は次の通りです。
1位:「レクサス」 12%
1位:「BMW」 12%
1位:「フェラーリ」 12%
4位:「ポルシェ」 11%
5位:「メルセデス・ベンツ」 10%
パーク24では、同様の調査を2015年から実施しており、2015年の調査開始以来初めて「レクサス」が1位にランクインしたそうです。
また、前回(2020年)調査で3位の「ポルシェ」は4位に、同率3位だった「メルセデス・ベンツ」は5位となったといいます。
なお「そのほか」では、「ランボルギーニ」や「アストンマーチン」といったスポーツカーブランドのほか、電気自動車大手の「テスラ」という回答が見られたそうです。
●デザインやステータス性が理由
さらに調査では「憧れのカーブランドを選んだ理由」についても聞いており、同率1位に入った3ブランドについて、上位3位までに入った理由は以下の通りになりました。
【レクサス】
1位:「ステータスを感じられる」 42%
2位:「デザインが好き」 41%
3位:「乗り心地が良さそう」 36%
【BMW】
1位:「デザインが好き」 56%
2位:「ステータスを感じられる」 40%
3位:「乗り心地が良さそう」 18%
【フェラーリ】
1位:「デザインが好き」 45%
2位:「手が届かないから」 43%
3位:「ステータスを感じられる」 32%
BMWとフェラーリは「デザインが好き」、レクサスは「ステータスを感じられる」が最多に。フェラーリのみ「手が届かないから」が上位に入っているのも、高級スポーツカーブランドとしての特徴がよく出ているといえますね。
今回の結果を見る限りでは、多くの一般ユーザーがレクサス、BMW、フェラーリといったブランドに憬れ、本当に欲しいクルマはSUVのようです。
でも、実際は、軽自動車やコンパクトカーに乗る人が多いという結果ですので、まさに「理想と現実にギャップを持つ」人も多いのかもしれません。
(文:平塚 直樹 *写真はイメージです)