アルファードの一強を崩すか!? メルセデス・ベンツ Vクラスが一部改良

■ゴージャスな内装・装備を用意した「V 220 d エクスクルーシブロングプラチナスイート」が追加

高級ミニバンの国内市場はトヨタ・アルファードの独走状態が続いています。

輸入車でブランド力や豪華装備で対抗できるのは、メルセデス・ベンツVクラスでしょう。2022年2月18日、そのVクラスが一部改良を受けました。

●2.2Lディーゼルエンジンを高効率、クリーン化

メルセデス・ベンツVクラス
一部改良を受けたメルセデス・ベンツVクラス

同時に、新グレードの「V 220 d エクスクルーシブロングプラチナスイート」が設定されています。

今回の一部改良では、全グレードに最新の2.0L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」を搭載。

最高出力163PS(120kW)・最大トルク380Nmを発揮すると共に、振動や騒音も低減されていて、快適な走りをもたらします。

メルセデス・ベンツVクラス
全車に高効率化が図られた最新の2.2Lクリーンディーゼルエンジンを積む

高効率化が図られているほか、排気の浄化にも注力されていて、欧州に導入されている「RDE(実路走行試験)」規制に適合しています。

組み合わされるトランスミッションは、9速ATの「9G-TRONIC」で、スムーズな加速とエンジン回転数を抑えた高い静粛性、高効率化に寄与します。

装備では、フロントドア下部から照射されるブランドロゴのプロジェクターライトが、夜間のドア開閉時に足元を照らし、高級感を演出します。

メルセデス・ベンツVクラス
9速ATの「9G-TRONIC」を搭載する

とくに長身の方に朗報なのが、フロントシートの座面延長機能の全車標準化で、前席の太もも下部分の座面長を好みに応じて調整できます。

一方、新グレードの「V 220 d エクスクルーシブロングプラチナスイート」は、ゴージャスなインテリアや豪華装備が魅力です。

専用アルミニウムインテリアトリムをはじめ、全席にナッパレザーシートを用意。さらに、レザーARTICOダッシュボードが採用され、高級感あるインテリアが演出されています。

メルセデス・ベンツVクラス
高級感漂うインテリア

前席にはシートと乗員の接地面の蒸れを防止するシートベンチレーターも備わり、快適性も引き上げられています。

さらに、標準装備のデジタルルームミラーにより、夜間や雨天時でも明瞭な視界が確保され、後席の乗員や大きな荷物、アウトドアなどで荷物が増えて後方視界がサポートされます。

運転席と助手席の間には、3.2Lの冷蔵庫付きセンターコンソールが用意され、センターコンソール後方には温冷機能付カップホルダーを装備。

メルセデス・ベンツVクラス
「V 220 d エクスクルーシブロングプラチナスイート」の「エクスクルーシブシート」

2列目は、カップホルダー、 USBポートやスマートフォン用トレー 、小物入れが備わるエクスクルーシブシートが標準になり、ロングドライブでも快適に過ごせます。前席の背面にはシートバックテーブルも備わり、休憩時や軽食をとる際に重宝するはず。

トヨタ・アルファードの一強状態といえる最上級ミニバン。商品力を向上させ、新グレードが加わったメルセデス・ベンツVクラスも選択肢に入れたいところです。

●価格
・「V 220 d」:840万円
・「V 220 dアバンギャルドロング」:866万円
・「V 220 dアバンギャルドエクストラロング」:892万円
・「V 220 d Marco Polo HORIZON」:1016万円
・「V 220 d エクスクルーシブロングプラチナスイート」:1205万円

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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