日本初の天気図!/最強ライダーバレンティーノ・ロッシ生まれる/クジラと呼ばれた4代目トヨタ・クラウン登場!【今日は何の日?2月16日】

■日本で初めて天気図作成「天気図記念日」

1883(明治16)年2月16日、ドイツの気象学者クリッピングの指導で、初めて天気図が作成されました。全国11箇所に設置された測候所のデータを東京気象台が集計。気温と気圧と2本の等温線が描かれたもので、東京新橋と横浜の2ヶ所に掲示されました。

さて、2月16日に生まれたのは、女優の松岡茉優、歌手の相川七瀬、俳優の高倉健、テニスのジョン・マッケンロー、サッカーのベベット、ライダーのバレンティーノ・ロッシなどです。本日紹介するのは、史上最速ライダーのバレンティーノ・ロッシです。

●史上最速ライダーとの呼び声高いバレンティーノ・ロッシが誕生

バレンティーノ・ロッシ(2017年、アラゴンGP) (C)Creative Commons
バレンティーノ・ロッシ(2017年、アラゴンGP) (C)Creative Commons

バレンティーノ・ロッシは、1979年2月16日にイタリアのマルケ州ウルビーノで生まれました。父親は、スズキで活躍したグランプリレーサーで、ロッシは幼い頃からカートとポケバイの練習に励みます。1996年にWGP(ロードレース世界選手権)デビュー、さっそく翌年1997年に125ccクラス、1999年には250ccクラスでチャンピオンになります。満を持してホンダから500ccでデビューして、2001年から5年連続のチャンピオン(ホンダ3年+ヤマハ2年連続)、2009年からもヤマハで2年連続チャンピオンに輝き、もはや無敵状態。しかし、2011年にドゥカティに移籍して優勝から遠のきます。最終的には、MotoGP(WGP含めて)チャンピオン9回の記録を残しました。

ヤマハYZR-M1を駆るロッシ(2006年) (C)Creative Commons
ヤマハYZR-M1を駆るロッシ(2006年) (C)Creative Commons

ロッシは2021年8月に2021年シーズンをもって2輪を引退し、4輪レースに転向すると表明。えっと思う人もいるかもしれませんが、ロッシはこれまでもバイクのオフシーズンに4輪の耐久レースなどで優勝した実績を持っており、4輪でも速いのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●車名がトヨペットクラウンからクラウンになった4代目クラウン登場!

1971(昭和46)年2月16日、トヨタの高級車「クラウン」の4代目がデビューしました。1955年に誕生したフラッグシップの高級車クラウンは、3代目まで「トヨペットクラウン」を名乗っていましたが、この4代目からトヨペットが消えてクラウンとなりました。

1971年に登場した4代目クラウン
1971年に登場した4代目トヨタ・クラウン
4代目クラウンのキュッと引き締まった紡錘型リアの後ろ外観
4代目クラウンのキュッと引き締まった紡錘型リアの後ろ外観

4代目クラウンの最大の特徴は、ビルトイン式のカラードバンパーを採用した「スピンドルシェイプ(紡錘型)」と称する斬新なスタイリングです。4ドアセダン/2ドアハードトップ/5ドアカスタムの3つのボディスタイルがあり、エンジンは2.0L直6SOHCながらキャブの仕様違いによって3機種を用意。インテリア、足回り、安全装備などメカニズムは、高級車クラウンにふさわしいエレクトロニクス機構が積極的に採用されました。

落ちついた雰囲気に戻った5代目クラウン
落ちついた雰囲気に戻った5代目クラウン

しかし、斬新すぎるデザインが「クジラ」と呼ばれるなど、落ち着きのあるクラウンを求める顧客層には受け入れられませんでした。キープし続けていたクラストップの座をライバルの日産「セドリック/グロリア」に明け渡したことから、クラウン史上最悪のモデルと揶揄されることもあります。

今見ると決して悪くないデザインと思いますが、クラウンらしくないと言えば、その通りですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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