VW初の巨大SUV「タラゴン」、クーペ版を設定へ

■全長5152mmのフルサイズ、車名は「タラゴンX」が有力

フォルクスワーゲン(VW)は2021年4月、中国市場向け新型クロスオーバーSUV「タラゴン」を発表しましたが、そのクーペ版と思われる市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

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VW タラゴンX 市販型プロトタイプ

タラゴンは、中国第一汽車(FAW)との合併会社により開発されたブランド初のフルサイズ・クロスオーバーSUVで、ボディサイズは全長5152mm、全幅2002mm、全高1795mm、ホイールベース2980mmを誇ります。

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VW タラゴンX 市販型プロトタイプ

今回捉えたプロトタイプは、コードネーム「VW416/3」と呼ばれるタラゴンのクーペバージョンと見られます。

開発は序盤とみられ、ヘッドライトはダミーを装着。プロポーションはタラゴンに似ていますが、ボディパネルは異なりリアウィンドウが傾斜しているのが特徴です。

市販型ではモジュラー「MQB」プラットフォームを採用、5人乗りのキャビン構成と広い貨物スペースを備えています。全長は4.9mで「タイロン」より若干大きいと予想されます。

パワートレインは2.0リットル直列4気筒TSIエンジン、および2.5リットルV型6気筒TSIエンジンをラインアップ。7速DSGトランスミッションと組み合わされ、4Motion全輪駆動システムを搭載します。

市販名は「テラモント」とクーペ版「テラモントX」の関係に倣い、「タラゴンX」が有力とされています。

このプロトタイプを捉えた場所はスウェーデンですが、耐寒テストのために持ち込まれたものであり、欧州で販売される可能性は低く、中国専売となりそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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