■現在、最速レコードは「カイエンターボGT」が持つ7分38秒9
アストンマーティンは、クロスオーバーSUV「DBX」フラッグシップモデルとなる「DBX 707」を発表したばかりですが、早くもニュル最速SUVのレコードを塗り替える可能性があるようです。
DBX 707は、パフォーマンスの全面的な改善に貢献するサスペンションの変更とブレーキのアップグレードがなされ、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンをハイチューン。
最高出力は車名のとおり707ps・最大トルク900Nmを発揮。動力性能は0-100k/h加速3.1秒を誇ります。
これはランボルギーニ「ウルス」の650ps、アウディ「RS Q8」の600psを凌駕、同社では「世界で最も強力で高級なSUV」と表現しています。
また、アップグレードされたV8に加え、ボディロールをさらに抑えるためにサスペンションの微調整と電子機能の強化を多数実行。新開発の9速ウェットクラッチトランスミッションはシフト時間の短縮に貢献しています。
電子リアディファレンシャルは、加速を向上させるためにファイナルドライブレシオが短く、大型カーボンセラミックブレーキがパワーのコントロールに役立っているといいます。
同社では、生産型クロスバーSUVのニュルブルクリンク最速の称号を狙っており、CEOであるトビアス・ウアース氏は「記録を追いかけるべきですか? おそらくそのつもりです。それはそれほど遠くないでしょう」とメディアに語っています。
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおけるSUV最速レコードは、2021年6月にポルシェ「カイエンターボGT」によって叩き出された7分38秒9です。DBX 707は標準ピレリタイヤで7分38秒に近い記録を出しているとみられ、アグレッシブなトラックフォーカスのタイヤを履けばレコード更新は濃厚と言えそうです。
記録挑戦は、2022年の第2四半期に予定されている発売日あたりが有力です。