ニ(2)コ(5)ニコで笑顔の日/空気入りタイヤの発明者ジョン・ダンロップ誕生/シトロエンの創始者アンドレ・シトロエン生まれる【今日は何の日?2月5日】

■笑う門には福来る「笑顔の日」

2月5日は、ニ(2)コ(5)ニコで「笑顔の日」です。笑顔は、リラックス効果や美容効果、免疫力を向上させるといった効果があるとされています。厳しい状況が続きますが、マスク越しでも分かるような笑顔を心掛けたいですね。

さて、2月5日に生まれたのは、女優の大地真央、作家の尾崎士郎、サッカーのクリスティアーノ・ロナウドとネイマール、発明家のジョン・ダンロップ、実業家のアンドレ・シトロエンなどです。本日紹介するのは、ダンロップ創始者のジョン・ダンロップとシトロエン社創始者のアンドレ・シトロエンです。

●空気入りタイヤを発明したジョン・ダンロップが誕生

ダンロップの創始者ジョン・ボイド・ダンロップ(C)Creative Commons
ダンロップの創始者ジョン・ボイド・ダンロップ(C)Creative Commons

ジョン・ボイド・ダンロップは、1840年2月5日にスコットランドのノース・エアージャーで農家の息子として生まれました。エディンバラ獣医大学を卒業後、獣医師として働いていました。ある時、10歳の息子に3輪車がもっと速く走れるように頼まれ、思いついたのが空気入りタイヤでした。空気で膨らませたゴムの袋を丈夫な帆布で包み、自転車の車輪に巻いて作ったのです。それまでの空気のないゴムのソリッド(中実)タイヤに比べて、乗り心地に優れスピードも出せたことから、実用化を検討。1888年に空気入りタイヤの特許を取得し、翌年には自転車用タイヤの会社を設立します。その後、大規模なゴム園の経営に成功して、世界的なタイヤメーカーへと成長したのでした。ちなみに、自動車用の空気入りタイヤを初めて作ったのは、フランスのミシュラン兄弟です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●シトロエンの創始者アンドレ・シトロエンが誕生!

アンドレ・シトロエンは1878年2月5日、ポルトガル人の父とポーランド人の母親のもとで5人目の子どもとして生まれました。

シトロエンの創始者 アンドレ・シトロエン(C)Creative Commons
シトロエンの創始者 アンドレ・シトロエン(C)Creative Commons
シトロエンの最初のモデル タイプAシリーズ(C)Creative Commons
シトロエンの最初のモデル、タイプAシリーズ(C)Creative Commons

アムステルダムからパリに移住後、アンドレ・シトロエンはエコール・ポリテクニークを卒業後、砲弾を大量生産する会社を興して大成功します。その利益で1919年にシトロエン自動車会社を設立し、自動車事業に参入。最初のクルマはフォードの大量生産方式を参考にした「タイプA/10HP」で、低価格で高品質のクルマでした。その後も大衆車の大量生産で業績を伸ばして、1930年代にはフランス第1位、世界第4位の自動車メーカーへと成長します。1955年には名車「DS」、1970年にはスポーツモデルの「SM」や小型大衆車「GS」など、数々の名車を発売します。

1955年にデビューしたシトロエン DS。革新的な技術と大胆なデザインで大ヒット(C)Creative Commons
1955年にデビューしたシトロエン DS。革新的な技術と大胆なデザインで大ヒット(C)Creative Commons

しかし、1976年に経営難に陥ってプジョーの傘下となり、両社が統合した形でPSAが誕生。さらに2021年1月16日には、PSAとFCAが統合して新会社「ステランティス」が創設されたので、その傘下に収まりました。

個性的で見た目もスタイリッシュなシトロエンのクルマは、最近日本で人気が高まっているようで、よく街中で見かけるようになりましたね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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