■「GT3カップ」レースカーから取り外してきたような攻撃的リアウィングを装着
ポルシェが現在開発中のハードコアモデル、「911 GT3 RS」の最新プロトタイプをカメラが捉えると同時に、その最終スペックが見えてきました。
911 GT3 RSは、愛好家の間で「公道のレーサー」とも言われ、自然吸気エンジンを搭載する究極の911とされている最強ストリートモデルです。
新型では、モデル史上最も高速サーキットに焦点を当てて開発が進められていると言われていますが、どのような進化を見せるのでしょうか。
ニュル付近で捉えたプロトタイプは、「GT3カップ」レースカーから取り外してきたような攻撃的リアウィングを装着、ベースとなる「GT3」とすぐに判別がつきます。
これにより間違いなく後輪のダウンフォースを改善し、サーキットでの速度をさらに向上させます。
よく見ると、ウィングはアクティブ仕様で、ドライバーが加速している時に開き、急ブレーキをかけると閉じるように設定されているようです。
ボンネットには拡大されたエアベントを配置、フロントエンドにはサイドインテークを備えるフロントバンパー、側面にはダミーのボディエクステンションで覆われた、エアエクストラクターを備えたワイドフロントフェンダーも確認できます。さらに後輪アーチのサイドベンドは、薄い黒いカバーで巧妙にカモフラージュされています。
パワートレインは、自然吸気の4.0リットル水平方向6気筒エンジンを搭載、9500rpmまで超高回転します。最新情報によると、前世代の最高出力は520hpでしたが、新型では572hpまで向上するといいます。
911 GT3 RS新型のワールドプレミアは、2022年内と予想されます。