■84kWhのバッテリーパックを積み、最大700km(435マイル)の航続を実現
社内コード「エアロB」と呼ばれ、フォルクスワーゲン(VW)が現在開発を進める新型フルエレクトリック・サルーン市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
![VW エアロB_010](https://clicccar.com/uploads/2022/01/19/VW-Aero-B-EV-Winter-31-380x257.jpg)
スウェーデン北部の寒冷地テストに初めて持ち込まれたプロトタイプは、ディテールを完全にカモフラージュ。
5ドアのリフトバックのように見えるセダンは、フロントバンパーをはじめ、グリル、ヘッドライト、エアインテークなどすべてフェイクコンポーネントで固められています。
しかし、最終的には2019年ロサンゼルスモーターショーでワゴンとしてデビューした「ID SpaceVission」コンセプトからデザインのインスピレーションを得ることがわかっています。
![VW エアロB_008](https://clicccar.com/uploads/2022/01/19/VW-Aero-B-EV-Winter-26-200x135.jpg)
市販型では、後輪駆動と全輪駆動バージョンの利用が可能なVWブランドの「MEB」プラットフォームに搭載され、シングルまたはデュアルモーターにより電力が提供されます。
噂によると84kWhのバッテリーパックを積み、WLTPテストサイクルで最大700km(435マイル)の航続を実現するといいます。
同社ではこの新型モデルを「革命的なプレミアムクラスのサルーン」になると語り、セダンのほかにシューティングブレークのボディスタイルも加えることがわかっているほか、パフォーマンス指向の「GTX」バリアントも噂され、実質的に「パサート」後継モデルとなります。
![VW エアロB_005](https://clicccar.com/uploads/2022/01/19/VW-Aero-B-EV-Winter-23-200x135.jpg)
最終的なセダンの名称は不明。IDの名を使うなら「ID.6」となりますが、すでに中国市場の大型SUVで使われているため、これはありません。また社内コード「エアロB」がそのまま市販型に反映される可能性も低く、現段階で「ID.Aero」が最有力候補と噂されています。
市販型は2023年初頭までにデビューが予想されており、市場ではテスラ「モデル3」「ポールスター2」、ヒュンダイ「アイオニック6」などと競合することになるでしょう。