東京国際カスタムカーコンテスト2022の受賞車を見てきた!ミニバン・ワゴン部門編【東京オートサロン2022】

■東京オートサロン2022の来場者が選んだカスタムカーの人気投票

●ミニバン・ワゴン部門はミニバンやワゴンの可能性や遊び心を提案したカスタムカーが対象

東京オートサロン2022の出展車両の中から、来場者の投票によってNo.1カスタムカーを決定するのが「東京国際カスタムカーコンテスト」です。各部門ごとに優秀賞2台、最優秀賞1台の計3台が選出され、最終日の1月16日(日)にトロフィーと記念の盾が贈られる表彰式が行われました。

東京国際カスタムカーコンテスト2022では、8つの部門が設定され、選出されたクルマたちは魅力的なものばかりです。今回はその中からミニバン・ワゴン部門の受賞車を見ていきましょう。

●最優秀賞:アルファード(アウトクラスカーズ)

コロナ禍の影響で密になりにくいレクリエーションとして、キャンプやBBQなどのアウトドアレジャーが大流行中です。その流れを受けたかのように、ミニバン部門もアウトドア系カスタムが人気を博していました。

アウトクラスカーズ アルファード
アウトクラスカーズ アルファード

アウトクラスカーズ アルファードの特徴は、オフロードエリアに入り込んでも走りやすいように、フロントバンパーの下側を切り取ってしまったところ。そこにエンジンや駆動系がむき出しにならないようにアンダーガードを設けています。

同様にリアエンドのバンパー下部も切り取ってアンダーガード兼用のスチール製バンパーを取り付け、さらにヒッチメンバーや牽引フックも装着。

タイヤから巻き上げる砂利や飛び石に効果を発揮するオーバーフェンダー風のフェンダーガードは、出展車ではビス止めですが、製品化する場合は貼り付けタイプも取り入れるとのことです。

これらのオフロードチックなカスタムにルーフトップテントがよく似合います。

●優秀賞:ALPHARD ALPINE STYLE for OUTDOOR(ALPINE STYLE)

アウトドアスタイルのカスタムが大人気であるというところでALPINE STYLEが提案したのは、テールゲートを跳ね上げたところで連結できるテントとベッドキットという組み合わせです。

ALPHARD ALPINE STYLE for OUTDOOR
ALPHARD ALPINE STYLE for OUTDOOR

テールゲートとテントを連結することでアルファードの居室とテントがワンルーム化。それによって、より快適なキャンプライフを送ることが出来る、というコンセプトです。

車中泊とテントを融合させ、お互いの長所が上手く組み合わさった逸品と言えるのではないでしょうか。

ルーフラックも活用すれば積載量もかなり多く取ることが出来、車内に荷物が氾濫することなく広々とした空間で移動も快適になり、キャンプ地での宿泊と相まってワンランク上のアウトドア体験が出来そうです。

●優秀賞:ROHAN RED GHOST ALPHARD(ROHAN IZAWA ART DESIGN)

ミニバンを大きなキャンバスと捉えて、そこにアートを刻み込むという発想で人気となったのが、ROHAN RED GHOST ALPHARDです。

ROHAN RED GHOST ALPHARD
ROHAN RED GHOST ALPHARD

キャンディレッドのクリアコートの下に見える幾何学模様は、シールやラッピングではありません。厚めのシルバー塗装をグラインダーで削って模様を彫り込むグラインダーアートという手法で描かれています。

ROHAN RED GHOST ALPHARD
ROHAN RED GHOST ALPHARD

その上からキャンディレッドのクリアコートをかけることで、光に当たると模様が浮き出てくるという幻想的なボディとなりました。

ROHAN RED GHOST ALPHARD
ROHAN RED GHOST ALPHARD

最早、走るアート作品と言えるこのアルファード。夜の街で見たらかなり興奮するのではないでしょうか。

余談ですが、今回のミニバン・ワゴン部門の受賞車は全てアルファード! アルファード一強時代はまだまだ続くのでしょうか?

(写真・文:松永 和浩

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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