ワーゲンバス復活!ID.BUZZ市販型は自律型ロボットにも進化する

■ブラックボディの最新プロトタイプをキャッチ

フォルクスワーゲン(VW)の、開発終盤とみられる「ID.BUZZ」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

VW ID.BUZZ_002
VW ID.BUZZ カーゴバージョン 市販型プロトタイプ

電動化に特化するIDブランドでは、「ID.3」ハッチバックをはじめ、3台のSUV「ID.4」、「ID.5」、中国専売「ID.6」が導入されていますが、全く異なるボディスタイルで2022年、待望の「ID.BUZZ」が今後数ヵ月以内に投入されます。

VW ID.BUZZ_011
VW ID.BUZZ カーゴバージョン 市販型プロトタイプ

ID.BUZZは、そのルックスからTシリーズの前身である「タイプ2」(通称:ワーゲンバス)の再来と伝えられており、2017年にコンセプトカーが公開されて以来、4年の歳月を経ていよいよ発売が迫ります。

市場では、カーゴ(商用車)バージョンと乗用車バージョンで発売予定となっているほか、キャンピングカーバージョンなど多用に展開される可能性がありそうです。

先日はホワイトボディのカーゴバージョンを捉えましたが、今度はブラックボディです。

一見フルヌードに見えるプロトタイプですが、実は偽装が多数みられます。

ヘッドライトやテールライトにステッカーを貼り、フロントエンドの白い線は、デイタイムランニングライト用のLEDストリップライトを隠していると思われます。またバンパー内のフォグランプは、市販型ではメインヘッドライトに統合される可能性があるため、これもステッカーの可能性がありそうです。

2017年のコンセプトモデルでは、後部にスリムなLEDテールライトが配置されていましたが、ロードゴーイングモデルでも同じデザインが期待されます。

乗用車バージョンと比較すると、側面では後部ウィンドウがパネルで覆われているほか、リアエンドではリフトゲートを一対のサイドオープンドアに変更、中央の分割とヒンジがはっきりと見えています。またナンバープレートがセンターから左へ移動されているなどの点が挙げられます。

キャビン内では、ハンドルの奥に湾曲したデジタルメーターパネルを装備。中央のダッシュボードには大型のフローティングスタイルのタッチスクリーンを配置するなど、IDファミリーとしてインテリアデザインの多くを共有していることがわかります。

ID.BUZZは、乗用車、カーゴともにVWグループの「MEB」プラットフォームを採用。48kWh~111kWhのバッテリーを積むと見ています。ベースモデルは後輪駆動で最高出力201psを発揮、オプションで全輪駆動が用意されるはずです。

注目は111kWhバッテリーを積むハイエンドモデルで、前後にデュアルモーターを搭載、システム合計365psを発揮し、航続は342マイル(550km)と噂されています。また太陽光を利用して航続距離を最大15km伸ばすソーラーパネルルーフが用意されるといいます。

市販型は、2022年3月9日にデビューが確定していますが、北米では乗用車バージョンのみ2023年に導入、また2025年には自律型ロボットタクシーにも採用が噂されています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる