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■タイヤメーカーで唯一プレスカンファレンスを行ったTOYO TIRE
東京オートサロン2022に出展したタイヤメーカーのうち、唯一プレスカンファレンスを行ったのがTOYO TIRESでした。
折しもTOYO TIRESがサポートするランドクルーザーがダカールラリーに参戦中であったこともあり、こうしたカンファレンスを行ったこともあるでしょうが、TOYO TIRESが東京オートサロン2022に対して大きく力を入れていることを感じられました。
●社長のビデオメッセージをはじめ 多彩な内容で報道陣にメッセージを送る
TOYO TIRESのプレスカンファレンスでは社長の清水隆史氏がビデオでスピーチを行い、東京オートサロンに対する熱い思いを語るとともに、TOYO TIRESがモータースポーツを大切にしていることを伝えました。
社長のスピーチが終わると次にスクリーンに登場したのは、 ドリフトドライバーとして有名なマッド・マイク選手。マイク選手はビデオを通じて、パイクスピークのヒルクライムに4ローターエンジンを搭載するマツダ3での参戦を表明しました。
一連のオンラインカンファンレンスが終わったあとは、MCをつとめたモータージャーナリストの竹岡圭さんとTOYO TIRESの執行役員・技術開発本部長である水谷保氏による、代表車種とタイヤの解説が行われました。
●最注目はR/Tタイヤを装着したランドクルーザー300
クロスカントリービークル用のタイヤというと、オフロード性能を重視したM/T(マッド・ティレーン)や、オンロード性能にも着目したA/T(オール・ティレーン)などが知られていますが、今回TOYO TIRESがトヨタ・ランドクルーザー300に装着してきたのはOPEN COUNTRY R/TというネーミングのR/Tタイプのタイヤです。
R/Tとはラギッド・ティレーンという意味で、M/Tのフェイスと性能をもちながら街乗りでも快適な走りができるというオールラウンドなタイヤ。すでにアメリカでは発売されていて、今後のクロカン車用タイヤとして大きな注目を集めることなるはずです。
●ホワイトレターが施されたA/Tタイヤを履くアウトランダーPHEV
2021年12月に発売されたばかりの注目の新型モデル、三菱アウトランダーPHEVに装着されていたのはOPEN COUNTRY A/T exというドライ&マッドで高性能を発揮するタイヤです。
左右非対称にデザインされたトレッド面は、イン側にオンロード性能と快適性を実現するリブパターン、アウト側にオフロード性能を発揮するオープンスリットのパターンを採用しています。
サイドウォールにはホワイトレターで「TOYO TIRES」と「OPEN COUNTRY A/T EX」のロゴをあしらい、ファッショナブルなスタイルを実現しています。
●2022年春に発売予定となっていスポーティオンロードタイヤ
すでに欧州で発売され、高い評価を受けているスポーティ仕様のオンロードタイヤPROXES TR1が、2022年の春から日本に導入されることが発表されました。
先代モデルにあたるPROXES T1Rで好評だったロングスラントグルーブを継承、ストレートグルーブが強調された非対称パターンがクルマに力強い印象を与えてくれます。
欧州の厳しい基準をクリアしているだけに、その高性能さにも期待が寄せられています。
●Hiromi factry チャンネルでカスタマイズされたマツダ3はPROXES Sportを装着
タレントのヒロミさんのYouTubeチャンネル「Hiromi factry チャンネル」でカスタマイズされたマツダ3が、TOYO TIRESのブースに展示されていました。
このマツダ3はMAZDA 3 HFC FF miniという車名で、フェラーリFFのフォルムを目指してカスタムされたいうもの。
装着されるタイヤは高いドライ性能とともにウエット性能も向上し、ウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤとも言われるPROXES Sport。
普段は京都のマツシマホールディングスでしか見られないというのだから、関東でこの実車が見られるのはまたとない機会となりました。
(文・写真:諸星 陽一)