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■愛車をSUBARU BRZ GT300に近づけられる!?
●美しさだけではなく性能にもこだわり抜いた究極のウイング
東京オートサロン2022の東ホールSUBARU/STIブースでは、昨2021年のSUPER GT GT300クラスでシリーズチャンピオンを獲得したことを記念し、SUBARU BRZ STI GT CHAMPION PACKAGEを発表しました。
気になるパッケージの内容ですが、SUBARU BRZ GT300にも採用されているスワンネック形状のステーを取り入れたドライカーボン製リヤスポイラー、モータースポーツで培ったホイール開発の思想を取り入れた新型BRZ専用チューニングのアルミ鍛造1ピースホイールをセットで購入すると、CHAMPIONエンブレムが記念に付いてくるというもの。
STIのドライカーボンスポイラーは、プリプレグを採用しています。
プリプレグとは、樹脂を含浸させたカーボン。これを窯の中に入れ、樹脂を吸引しながら焼き上げるという特殊な製法が用いられています。航空機やSUPER GTのマシンにも採用されるほど強度が高く、軽量な仕上がりが特徴です。
こだわりはこれだけではありません! 通常、ステーは下から羽の裏側を支える形状のものがほとんどですが、STIは上から吊り下げるスワンネックを採用しています。
レーシングマシンではよく使われていますが、製品としてはあまり販売されていない難しい製法。
スワンネックにすることで、羽の裏側がフラットになります。これにより空気の流れがよくなり、車体を押し付けるダウンフォースを生み出しやすく、よりクルマを安定して走らせることができるというわけ。
また通常では翼端板は貼り付けるような形で作られますが、こちらは一体成型となっています。
職人が手作業で丁寧に貼り込んでおり、工芸品のような美しい仕上がりが特徴。一体成型にすることで軽量化が図れるのもメリットです。コストも高く、難しい製法ですが、効果もそれだけ高いのでこの値段にも納得できます。
●専用設計のホイールでドライビングがさらに愉しくなる!
続いてBBS製アルミ鍛造1ピースホイール。アルミの塊を8000t以上の力で成型、素材そのものの密度を高め軽量かつ強度も持たせています。
BRZがより良い走りができるようスポーク面の太さや厚みにもこだわり、よりクイックなハンドリングと軽快なフットワークを実現させる新型BRZ専用設計となっています。
タイヤの性能を使いやすくするためにリム部分にも厚みを持たせ、歪みの少ない形状にしていることも特徴です。
また、ホイールとタイヤの空転を制御するアンチスリップペイントや、脱着時にナット穴を傷めないようスチール製ブッシュも採用しています。このホイールはSUPER GTの実戦で投入されているホイールのデザインを踏襲。これだけでもファンにはたまらないのではないでしょうか。
●特典のエンブレムはチャンピオン気分が味わえる!
そして、このパッケージの目玉でもあるチャンピオン記念エンブレムは、アルマイト合金製でスペシャル感もバッチリ。販売数に制限はありませんが、期間限定での発売となります。
販売期間は2022年2月1日〜4月30日までで、価格は79万7720円。
ブース内にはこのチャンピオンパッケージのウイングやホイールだけではなく、他のエアロパーツも装着された「SUBARU BRZ STI Perfomance」も展示されていました。
余談ですが、このパッケージは新型BRZを持っていない方でも購入が可能とのこと。
ウイングとホイール購入を検討しているというBRZオーナーはもちろんですが、クルマはないけどエンブレムを手に入れたいという猛者は、是非このパッケージを購入してみてはいかがでしょうか?
【関連リンク】
STI
https://www.sti.jp/2021gtchampion/
SUBARU東京オートサロン2022情報
https://www.subaru.jp/tas/
(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)