●映画カーズに登場する劇中車からセンチュリーリムジンまで、クルマのワンダーランド!
2022年1月14日~16日、千葉県にある幕張メッセで東京オートサロン2022が開催されています。中ホール4にあるNATS 日本自動車大学校の出展車について紹介します。
毎年、学生たちがボディデザインから製作、車検取得、公道走行まで行い完成させているカスタムカーは、東京オートサロン出展車の中から人気投票により入賞が決まるカスタムカーコンテストにおいて、グランプリを1回、各部門賞の最優秀賞を8回、そして優秀賞を9回獲得しています。
今回も、渾身のカスタムカー14台を出展。その中から、特に目を引いた6台を紹介しましょう。
まずは「NATS S35Z」。日産ブースでは新型フェアレディZが発表されましたが、NATSでもカスタマイズされたフェアレディZが展示されています。
Z33型フェアレディZをベースに、「レトロとモダンの融合」をコンセプトに初代S30Zの面影を残しつつ、現代のスタイルを取り入れることで、懐かしさと新鮮さを同時に感じされる個性的なフェアレディZに仕立てています。
もちろん、新型フェアレディZに負けないように走行性能の向上も図っているとのこと。新型フェアレディZとの競演が見てみたいです。
続いては「NATS Low limo」と名付けられた旧型トヨタセンチュリーをベースとしたリムジンです。
「低く、長く、美しく」をコンセプトに、ショーファードリブンのセンチュリーをリムジン化。
さらにアメリカ発祥のローライダースタイルのエッセンスを取り入れ、和モダンとアメリカンカスタムを融合。みんなで楽しめる新しいリムジンを提案しています。これで六本木を走ったら目立つこと間違いなし!
もはや、ベース車がなんだかわからないのが「NATS TOW MATER」。旧々型スズキジムニーをベースにウォルトディズニー映画「カーズ」に登場する、ひょうきんでお調子者のレッカー車「メーター」をリアルに再現しています。
昨今、新型コロナウイルス拡大の影響で大変な時代となっていますが、子供たちに夢や希望、勇気を与えるために製作したという夢いっぱいのカスタムカーです。
現行型スズキジムニーシエラをベースにカスタマイズした「NATS JIMNY kimun kamy」も展示されています。
このクルマは噂やCGでしか存在していない5ドアのジムニーをリアルに作ってしまった!というもの。
ネーミングは世界初のジムニー5ドア車に相応しい、最強のアソビグルマという意味を込めて、アイヌ語のキムンカムイ(山の神)と名付けています。たしかにこの見た目ならば、道なき道もラクラク走破しそうです。
クルマ好きに人気の映画といえばワイルドスピードです。
「FAST&FURIOUS is back」をコンセプトに劇中車として登場する80型スープラにインスパイアされた現行型スープラ「NATS A90 spider」を製作。
ベース車は最終型のトヨタソアラのため、オープンモデルとなっています。
このNATS A90 spiderは2020年の優秀賞に輝いたクルマで、ミッションを載せ替えて現行型スープラにはないMT車となっているのが特徴です。
最後に取り上げるのは、2021年最も新車が売れたミニバンであるトヨタアルファードをベースとした「NATS LM800T」。
国内では未発売のレクサスLM300hのデザインを取り入れ、高級ミニバンの新たなスタイルを提案しています。
さらにトレーラーを製作し、ヘッド側車内とトレーラー側車内の空間が使えるようになり、更なる快適性が向上しています。
そのほかにも、旧型トヨタクラウンをベースとした「NATS 玉趾珠冠」や現行型日産リーフをベースとした「NATS NGR-concept」など、時代を超えたベース車のカスタムカーが並んでいます。
(文、写真:萩原文博)