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■出張修理費は1万7600円で解決!どうしても避けられない飛び石の事故
●飛び石はどこから飛んでくる?
首都高を走っていたら突如「ビシッ!」というイヤな音。ハネ石ですね。先行車との車間距離あったし、流れも良くなかったため60km/h程度。先行車のタイヤから飛び出した石だと、当たる速度は自車の車速だから大きい石じゃ無い限りダメージの可能性低い。60km/hくらいで走っていて割れるケース、たいていは対向車線を走っているダンプなどが落とした小石です。予防対応不能。それが事故の本質かと。
高い速度で小さい石が当たったらしくヒビそのものは小さい。3~4mm程度です。ただこの程度でも車検通らず。窓ガラスの補修セット買い自分で修理することも考えたけれど、今回のキズ、表面はツメも引っかからない。シロウトじゃお手上げになるパターンだと思い、サクサク諦め自宅の近所にある『車硝株式会社』というところに電話。窓ガラスのリペア、早い方がいいです。成長するし、隙間にゴミ入ると厄介。
●気になる修理費は?出張修理、持ち込み修理、どちらにする?
13時に電話すると、車種、キズの場所や大きさを聞かれる。説明すると「それならリペア出来ると思います」。15時に自宅まで来てくれました。
窓ガラスのリペア屋さん、持ち込みもあるけれど出張が多い。サンドイッチマン伊達さんみたいな雰囲気の人でした(笑)。キズの確認をすると「1時間くらいで終わります」。自分でやろうと思いましたが出来るモノですか、と聞いたら「運が良ければ出来ると思います」とのこと。
キズがよく解るようなミラーで子細チェック。ヒビが一つと、その上に小さいひっかき傷あります。一番上の写真で言えば、右がヒビ。左側の白い点はガラス表面にデコボコ出来ている。前述の通りヒビ部分、ツメも引っかからない。ここにどうやって補修液を入れるのかと思っていたら‥‥。
●まさかの傷を広げることから始まった!
何とリューターで穴を開け始めましたね! これ、歯医者さんで使うような小さい先っちょになっている。相当微妙な作業らしい。
こりゃ自分じゃ絶対出来ないですワな。この工程に相当の時間を使っていた。ヒビの奥まで補修液を浸透させないと、キズの跡が残ってしまう。ヒビの形状や深さを見ながら、最適の削り方をしなくちゃならない。市販されている窓ガラスのリペアキットを見てもリューターは含まれていないようだ。市販キット、表面が割れて砕けてしまったような飛び石を想定しているんだと思う。1度補修に失敗すると、最悪、窓ガラス交換が必要になるかも。
下準備が出来たら負圧を与え(負圧もキズの状況を見ながら調整していました)、そこに補修液を流し込む。簡単に言えば真空圧と浸透圧の両方を利用してキズに補修液をしみ込ませるということなんだろう。最後は出っ張った部分をスクレーパーで磨いて終了。今回のダメージ、サイズこそ小さかったものの、ベテランのリペア屋さんで1時間30分掛かるほど手強かったようだ。ヒビは解らなくなったが、キズは少し残りました。
●ADASの普及でフロントガラスは年々高価になっている
といってもソコにキズがあると知らなければ解らないレベル。車検だって問題無し。最近のクルマのフロントガラス、ADASのカメラなど付いており高価。ボルボだと20万円以上だ。スバルなども20万円近い。車両保険使うと免責分は実費支払いの上、翌年は1等級ダウン。小さいキズなら補修をすすめておきます。ちなみに今回の出張修理費は1万7600円でした。文字通り「避けようのない事故」だと思って諦める。
(国沢 光宏)