新型アルトには純ガソリン仕様の「ワークス」モデルが用意されている? 

■正統派5ドアハッチへと進化した新型スズキ「アルト」

スズキが昨2021年12月22日に発売した9代目となる新型「アルト」。

新型スズキ「アルト」のエクステリア

42年間、8代に渡って多くのユーザーに愛され、国内累計販売台数が約526万台にのぼるなど、まさに同社を代表する軽自動車の1台といえます。

新型の車両サイズは全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,525mmでホイールベースが2,460mm。全高が先代比で+25mm拡大されており、乗降性が改善されるとともに、室内スペースにも余裕が出ています。

HYBRID X(2WD)仕様の場合、車両重量は710kgでWLTCモード燃費は27.7km/L。

新型スズキ「アルト」のマイルドハイブリッド機構

R06D型 直3DOHC12バルブVVTエンジン(49ps/5.9kgm)にモーター(2.6ps/4.1kgm)、リチウムイオンバッテリーを組み合せたマイルドハイブリッド仕様となっています。

軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」

一方、エネチャージ採用のガソリンモデルにはR06A型 直3DOHC12バルブエンジン(46ps/5.6kgm)を搭載。フロントサスペンションはマクファーソンストラット式、リヤはトーションビーム式を採用。

新型スズキ「アルト」のリヤビュー

軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」のほか、環状骨格構造や高減衰マスチックシーラーの採用により操縦安定性や乗り心地、静粛性向上が図られています。

新型アルトに全車装備の「スズキ セーフティ サポート」

またスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」の全車標準装備も見逃せません。

2WDモデルの車両価格は94.4万円(A)~126万円(HYBRID X)で、4WD仕様は約12~13万円高の設定。

●次期アルト「ワークス」は純ガソリンエンジン仕様?

新型「アルト」のエクステリアは、親しみやすい丸みを帯びたデザインを採用するなど、クセの無いシンプルな造形となっていますが、その一方で気になるのが「ワークス」仕様の存在。現時点でスズキからの予告等はありませんが、まもなく開幕する東京オートサロン2022でのサプライズ登場が望まれるところです。

次期スズキ アルト「ワークス」(筆者予想)

実際、次期アルト「ワークス」が今秋の発売に向けて開発されているとの情報もあり、搭載エンジンについてはR06D型 直3DOHC12バルブVVTエンジン(49ps/5.9kgm)をターボ化してパワーアップすることにより、軽自動車の自主規制上限である64psを達成すると共に、最大発生トルクの向上を図る模様。

また、現行のR06A型エンジンに対し、ロングストローク化されたエンジンをベースにすることにより、中速域のトルク特性についても改善すると共に、燃費とレスポンスの向上を図るようです。

スズキ アルト「ワークス」

従来モデルは「ワークス」を名乗るだけあって、「加速性能」に加えて「質の高いハンドリング」や「角の無い固めの乗り心地」が特徴となっていますが、その絶妙なセッティングは次期モデルにも反映されるようで、ハイト系ワゴンが軽自動車の主流になるなか、クルマ好きの感性を大いに刺激してくれそう。

今秋に予想される新型アルト「ワークス」の登場に期待が高まります。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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