■BMWで話題の上下分割したスプリットヘッドライトらしきものを確認
ロールス・ロイスが現在開発を進める、ブランド初のフルエレクトリックモデル「スペクター」市販型プロトタイプを、カメラが捉えました。
スペクターの初期プロトタイプは、2020年9月にティザーイメージとして公式リリースされましたが、市販型プロトタイプを捉えたのはこれが初めてで、フルカモフラージュながらティザーイメージでは隠されていた細部も確認することができます。
フロントエンドには、ロングノーズ、傾斜したルーフラインなど「レイス」を彷彿させるシルエットが見てとれます。また、ロールスロイスグリルとADASセンサーを収納するワイドな下部エアインテークを装備するほか、フロントスプリッターや、BMWで話題の上下分割したスプリットヘッドライトらしきものが確認できます。
側面では、後部にヒンジを持つスーサイドドア(コーチドア)が採用されていることがわかるほか、サイドシル、市販型ホイールなどが装着されています。
リアエンドでは、フロントスプリッターやサイドシルと同色の統合されたディフューザーを備えるリアバンパーエクステンションを装着、縦に並んだLEDテールライトは、その周りにカモフラージュと思われる膨らみがみえるため、実際にデザインは異なる可能性が高いようです。
市販型では、BMW「i4」や「iX」など最新のEVモデルを支える「CLAR」プラットフォームではなく、SUV「カリナン」「ゴースト」や「ファントム」に使用されているモジュラー「ArchitectureofLuxury」アルミニウムスペースフレームが採用されています。フロントオーバーハングが異様に長いのは、EV専用プラットフォームに乗っていないからだと思われます。
EVスペックの詳細は不明ですが、デュアルモーターを搭載し、最高出力600psオーバー・最大トルク765Nmを発揮、全輪駆動となることが予想されており、2023年末に発売が期待されています。