■MC20の3L V6ツインターボを流用で580psを発揮か?
マセラティが開発中の新型クロスオーバーSUV「グレカーレ」に設定されるハイパフォーマンスモデル、「グレカーレ トロフェオ」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
グレカーレは、2016年に発表した同社初となるクロスオーバーSUV、「レヴァンテ」の下に位置するコンパクトモデルで、ラインアップの拡大を狙います。
先日捉えた真っ赤なプロトタイプに続いて、スカンジナビアで捉えた最新プロトタイプのフロントエンドには、トライデントバッジがうっすらと見えるマセラティグリルが両サイドいっぱいまで露出しています。
側面からは、ボディ同色でカモフラージュされたY字スポークの大径ホイール、その奥にはクロスドリルを備えるブレーキディスク、赤いブレーキキャリパーが装着されており、ハードコアモデルであることが確認できます。
後部では、アグレッシブなディフューザー、スポーティなルーフスポイラー、2本のテールパイプがそれぞれ統合されたデュアルエキゾーストシステムがインストールされています。
市販型のパワートレインには現在2つの候補があると言われ、1つはアルファロメオ「ステルヴィオ クアドリフォリオ」に搭載されている2.9リットルV型6気筒ツインターボチャージャーエンジンで、最高出力510ps・最大トルク600Nmが予想されます。
もう一つは、同社の新型スーパーカー「MC20」の3.0リットルV型6気筒ツインターボエンジンの流用ですが、最新情報ではこちらのエンジンが有力だと噂されています。
MC20では、最高出力630psを発揮しますが、グレカーレ トロフェオではデチューンされ580psと予想、トランスミッションは8速オートマチックが標準装備されると思われます。
市販型では、アルファロメオのSUV「ステルヴィオ」と共有する「ジョルジオ」プラットフォームを採用しますが、よりワイドなトラック、3チャンバーセットアップの調整可能なエアサスペンション、および油圧サスペンションブッシュを備えるといいます。
グレカーレ市販型のワールドプレミアは、2021年11月に予定されていましたが、半導体不足の影響から延期されました。グレカーレでは「画期的」な技術を備えており、高度な接続性やそのほかの機能はすべてこのチップ使用して動作するため、影響力が大きいと見られますが、2022年春には期待できるはずです。
発売後、市場ではポルシェ「マカンGTS」が最大のライバルとなると予想されます。