目次
■年々希少になるMTターボ車。流通台数が多いのはこの5台!
ホンダN-ONEに6速MTを搭載したRSが搭載され評判が高い一方で、軽自動車のベーシックモデルである新型アルトにはMT車が設定されませんでした。新車では稀少となった軽自動車のMT車ですが、中古車市場を眺めてみれば豊富に見つかります。
そこで中古の軽自動車の中から、過給器付きのMT車に絞って流通台数の多いモデルを紹介します。大手中古車検索サイトで、軽自動車、MT車、過給器付きエンジンで検索すると約3500台ヒットします。それを今回の30万円以下と絞ると、わずか230台となってしまします。その中で、流通台数の多い5台をピックアップしました。
●スズキ・Kei/ホットなKeiワークスもあり!
30万円以下の過給器付きエンジン+MTの軽中古車でも、約48台ともっとも流通台数が多いのがスズキkei(ケイ)です。Keiは1998年の軽自動車の規格改定時に登場したクロスオーバーSUVで、現在のハスラーのルーツと言えるモデルです。
さらに2002年にはアルトワークスの後継車と言われたKeiワークスを追加。15インチアルミホイールやレカロシート、4輪ディスクブレーキ、LSDなど、ワークスの名に恥じない装備を搭載しているのが特徴です。
中古車の価格帯は約3万~約100万円と幅広いですが、そのうち30万円以下でも約48台は手が届きます。走りに磨きを掛けたKeiワークスも約11台流通しているので、ホットな走りを味わえます。
●スズキ・ジムニー/旧い年式でも価格は高め
30万円以下で手に入る過給器エンジン+MT軽中古車が約43台流通しているのが、ジムニーです。中古車の内訳は、1998年~2018年6月まで販売されていた旧型が約29台。1981年~1998年まで販売されていた旧々型が約14台となっています。
旧型、旧々型ジムニーは、ラダーフレームを採用したボディに660ccターボエンジンを縦置きに搭載した本格オフローダー。高い悪路走破性は軽自動車だけでなく、国産、輸入車SUVの中でも断トツの高さを実現しています。
旧型ジムニーの平均価格が約88.2万円、旧々型は約81.8万円と年式が進んでいても中古車の価格が高いのがジムニーの特徴です。
●ダイハツ・テリオスキッド/手軽に変える軽SUVの先駆け
オフロード4WDスタイルに乗用車トレンドを融合させた、都会的で躍動感あふれるデザインを採用したダイハツ・テリオスキッドは、1998年~2012年まで販売されたSUVタイプの軽自動車です。今回の条件で検索すると約24台がヒットしました。
当初はターボエンジン+4WDのみでしたが、2000年には2WD車が追加されました。また搭載するターボエンジンはインタークーラー付きとインタークーラー無しの2種類がありますが、2006年以降はすべてインタークーラー付きとなっています。
現在テリオスキッドの中古車は約400台流通していますが、そのうち約24台が30万円以下で手に入るMT車となっています。当時はまだSUVは流行していませんでしたが、現在のSUV人気を考えるとお手頃価格で手に入る貴重な軽SUVと言えます。
しかも4WDシステムは軽自動車唯一のセンターデフ付きフルタイム4WD方式を採用する本格派です。
●三菱パジェロミニ/本家譲りの高い走破性!
日本市場から姿を消した三菱パジェロ。まだクロカン4WDブームまっただ中でパジェロが人気モデルだった90年代半ばに、軽SUVのパジェロミニは登場しました。今回の30万円以下で手に入る過給器付きのMT車で検索すると約22台がヒットします。
中古パジェロミニのモデルの内訳は1998年に登場した2代目モデルが約17台、1994年に登場した初代モデルが約5台となっています。
現在、パジェロミニの中古車の価格帯は約4万~約159万円で、平均価格は約43.2万円。ジムニーのライバルとして登場しましたが、中古車相場は大きく差が付いています。
直線的なデザインに加えて、アイポイントが高いため非常に運転しやすいのが特徴です。さらに、パジェロ譲りの高い悪路走破性も魅力と言えるでしょう。
●スズキ・アルト ラパン/スポーツモデル「SS」が狙い目
2015年に登場した現行型アルト ラパンはターゲットを女性に絞ったモデルですが、2002年に登場した初代アルト ラパンにはSSと呼ばれるスポーツモデルが存在していたのです。そのアルト ラパンSSの中古車が約10台流通していて、第5位となっています。
ストリートスポーツの頭文字の頭文字から取ったSSと呼ばれるスポーツモデルは、2003年9月に追加。アルトワークスを彷彿させる丸型のヘッドライトを採用し、搭載する直3ターボエンジンに5速MTが組み合わされました。
現在ラパンSSの中古車は約100台流通していて、価格帯は3万~148万円と非常に幅広くなっています。そのうち約10台が30万円以下で手に入れることができます。駆動方式はほとんどが2WDですが、1台だけ4WD車も流通しています。
アルト ラパンSSの中古車で走行距離が5万km以下だと、未だに100万円以上のプライスとなっており、人気の高さがうかがえます。
軽自動車の過給器付エンジンを搭載したMT車で検索すると、軽商用車が大量にヒットするのですが、価格を30万円以下と絞るとそういった軽商用車の数は減ってしまいます。その一方で、軽SUVの流通台数が多くなるのが特徴となっています。
(文:萩原文博、写真:スズキ、三菱自動車、ダイハツ工業、萩原文博)
※中古車の流通台数は日々変動しており、記事内容と差が生じる場合があります。
※この記事は2021年12月31日に再編集しました。
【関連記事】
- 抗菌効果のあるクルマも!快適な室内空間が魅力の軽自動車5モデル【2021年版】
https://clicccar.com/2021/12/28/463438/ - 車中泊もOK!広い室内にこだわったスーパーハイト軽自動車・5車種【2021年版】
https://clicccar.com/2021/12/17/454703/ - 「低価格・低燃費・安全装備」三拍子揃ったコスパの高い軽自動車トップ5【2021年版】
https://clicccar.com/2021/12/14/456305/ - 踏み間違い防止は当たり前! うっかりミスをサポートしてくれる軽自動車5車種【2021年版】
https://clicccar.com/2021/12/10/445722/