30万円以下から買える!スポーティな「過給器+MT」の中古軽自動車5モデル【2021年版】

■年々希少になるMTターボ車。流通台数が多いのはこの5台!

ホンダN-ONEに6速MTを搭載したRSが搭載され評判が高い一方で、軽自動車のベーシックモデルである新型アルトにはMT車が設定されませんでした。新車では稀少となった軽自動車MT車ですが、中古車市場を眺めてみれば豊富に見つかります。

そこで中古の軽自動車の中から、過給器付きのMT車に絞って流通台数の多いモデルを紹介します。大手中古車検索サイトで、軽自動車、MT車、過給器付きエンジンで検索すると約3500台ヒットします。それを今回の30万円以下と絞ると、わずか230台となってしまします。その中で、流通台数の多い5台をピックアップしました。

●スズキ・Kei/ホットなKeiワークスもあり!

30万円以下のMT軽自動車5選
スズキ Kei

30万円以下の過給器付きエンジン+MTの軽中古車でも、約48台ともっとも流通台数が多いのがスズキkei(ケイ)です。Keiは1998年の軽自動車の規格改定時に登場したクロスオーバーSUVで、現在のハスラーのルーツと言えるモデルです。

さらに2002年にはアルトワークスの後継車と言われたKeiワークスを追加。15インチアルミホイールやレカロシート、4輪ディスクブレーキ、LSDなど、ワークスの名に恥じない装備を搭載しているのが特徴です。

中古車の価格帯は約3万~約100万円と幅広いですが、そのうち30万円以下でも約48台は手が届きます。走りに磨きを掛けたKeiワークスも約11台流通しているので、ホットな走りを味わえます。

●スズキ・ジムニー/旧い年式でも価格は高め

30万円以下のMT軽自動車5選
スズキ・ジムニー

30万円以下で手に入る過給器エンジン+MT軽中古車が約43台流通しているのが、ジムニーです。中古車の内訳は、1998年~2018年6月まで販売されていた旧型が約29台。1981年~1998年まで販売されていた旧々型が約14台となっています。

旧型、旧々型ジムニーは、ラダーフレームを採用したボディに660ccターボエンジンを縦置きに搭載した本格オフローダー。高い悪路走破性は軽自動車だけでなく、国産、輸入車SUVの中でも断トツの高さを実現しています。

旧型ジムニーの平均価格が約88.2万円、旧々型は約81.8万円と年式が進んでいても中古車の価格が高いのがジムニーの特徴です。

●ダイハツ・テリオスキッド/手軽に変える軽SUVの先駆け

30万円以下のMT軽自動車5選
ダイハツ・テリオスキッド

オフロード4WDスタイルに乗用車トレンドを融合させた、都会的で躍動感あふれるデザインを採用したダイハツテリオスキッドは、1998年~2012年まで販売されたSUVタイプの軽自動車です。今回の条件で検索すると約24台がヒットしました。

当初はターボエンジン+4WDのみでしたが、2000年には2WD車が追加されました。また搭載するターボエンジンはインタークーラー付きとインタークーラー無しの2種類がありますが、2006年以降はすべてインタークーラー付きとなっています。

現在テリオスキッドの中古車は約400台流通していますが、そのうち約24台が30万円以下で手に入るMT車となっています。当時はまだSUVは流行していませんでしたが、現在のSUV人気を考えるとお手頃価格で手に入る貴重な軽SUVと言えます。

しかも4WDシステムは軽自動車唯一のセンターデフ付きフルタイム4WD方式を採用する本格派です。

●三菱パジェロミニ/本家譲りの高い走破性!

30万円以下のMT軽自動車5選
三菱パジェロミニ

日本市場から姿を消した三菱パジェロ。まだクロカン4WDブームまっただ中でパジェロが人気モデルだった90年代半ばに、軽SUVのパジェロミニは登場しました。今回の30万円以下で手に入る過給器付きのMT車で検索すると約22台がヒットします。

中古パジェロミニのモデルの内訳は1998年に登場した2代目モデルが約17台、1994年に登場した初代モデルが約5台となっています。

現在、パジェロミニの中古車の価格帯は約4万~約159万円で、平均価格は約43.2万円。ジムニーのライバルとして登場しましたが、中古車相場は大きく差が付いています。

直線的なデザインに加えて、アイポイントが高いため非常に運転しやすいのが特徴です。さらに、パジェロ譲りの高い悪路走破性も魅力と言えるでしょう。

●スズキ・アルト ラパン/スポーツモデル「SS」が狙い目

30万円以下のMT軽自動車5選
スズキ・アルト ラパン

2015年に登場した現行型アルト ラパンはターゲットを女性に絞ったモデルですが、2002年に登場した初代アルト ラパンにはSSと呼ばれるスポーツモデルが存在していたのです。そのアルト ラパンSSの中古車が約10台流通していて、第5位となっています。

ストリートスポーツの頭文字の頭文字から取ったSSと呼ばれるスポーツモデルは、2003年9月に追加。アルトワークスを彷彿させる丸型のヘッドライトを採用し、搭載する直3ターボエンジンに5速MTが組み合わされました。

現在ラパンSSの中古車は約100台流通していて、価格帯は3万~148万円と非常に幅広くなっています。そのうち約10台が30万円以下で手に入れることができます。駆動方式はほとんどが2WDですが、1台だけ4WD車も流通しています。

アルト ラパンSSの中古車で走行距離が5万km以下だと、未だに100万円以上のプライスとなっており、人気の高さがうかがえます。

軽自動車の過給器付エンジンを搭載したMT車で検索すると、軽商用車が大量にヒットするのですが、価格を30万円以下と絞るとそういった軽商用車の数は減ってしまいます。その一方で、軽SUVの流通台数が多くなるのが特徴となっています。

(文:萩原文博、写真:スズキ、三菱自動車、ダイハツ工業、萩原文博)

※中古車の流通台数は日々変動しており、記事内容と差が生じる場合があります。

※この記事は2021年12月31日に再編集しました。

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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