■2020年代終わりまでには、キャンピングカーバージョンが設定される可能性も
フォルクスワーゲン(VW)の新型EVバン、「ID.BUZZ」市販型の乗用車バージョンをキャッチしたばかりですが、そのカーゴ(商用車)バージョンをカメラが捉えました。
ID.BUZZは、そのルックスからTシリーズの前身である「タイプ2」(通称:ワーゲンバス)の再来と伝えられており、2017年にコンセプトカーが公開されて以来、4年の歳月を経ていよいよ発売が迫っています。
市場では、カーゴ(商用車)バージョンと乗用車バージョンで発売予定となっているほか、さらなるバリエーションも噂されています。
捉えたプロトタイプのフロントエンドでは、LEDデイタイムランニングライトバーが特徴的なヘッドライトが目を引きます。
下部フロントグリルはオリジナルコンセプトより大幅に小さく、オールブラックに仕上げられているほか、バンパー両サイドには円形フォグランプが配置されるなど、乗用車バージョンと同じデザインが見てとれます。
しかし、側面では後部ウィンドウがパネルで覆われているほか、リアエンドではリフトゲートを一対のサイドオープンドアに変更、中央の分割とヒンジがはっきりと見えています。またナンバープレートがセンターから左へ移動されているなど、乗用車バージョンとは明らかに異なるデザインとなっているようです。
キャビン内では、ハンドルの奥に湾曲したデジタルメーターパネルを装備。中央のダッシュボードには大型のフローティングスタイルのタッチスクリーンを配置するなど、IDファミリーとしてインテリアデザインの多くを共有していることがわかります。
ID.BUZZは、乗用車、カーゴともにVWグループの「MEB」プラットフォームを採用。48kWh~111kWhのバッテリーを積むと見ています。ベースモデルは後輪駆動で最高出力201psを発揮、オプションで全輪駆動が用意されると思われます。
注目は111kWhバッテリーを積むハイエンドモデルで、前後にデュアルモーターを搭載、システム合計365psを発揮し、航続は342マイル(550km)と噂されています。
また、太陽光を利用して航続距離を最大15km伸ばすソーラーパネルルーフが用意されるといいます。
ID.BUZZ市販型は、2022年内の欧州でワールドプレミアが予定されていますが、北米では2023年になると思われます。
これまでカーゴと乗用車バージョンの設定が予想されていましたが、2020年代終わりまでには、キャンピングカーバージョンが設定される可能性があることもわかりました。