令和のワーゲンバス「ID.BUZZ」乗用車版を初スクープ!これが最終デザインだ

■ハイエンドモデルは前後にデュアルモーターを搭載、システム合計365pを発揮か

フォルクスワーゲン(VW)は現在、通称「ワーゲンバス」の再来と伝えられる「ID.BUZZ」を開発していますが、その最新市販型プロトタイプをカメラが捉えました。

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VW ID.BUZZ 乗用車バージョン 開発車両

ID.BUZZはカーゴバージョンと乗用車バージョンで提供されるフルエレクトリックバンで、そのルックスは、Tシリーズの前身である「タイプ2」(通称:ワーゲンバス)を彷彿させます。

2017年にコンセプトカーが公開されてから4年の歳月を経て、いよいよ発売が迫っています。

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VW ID.BUZZ 乗用車バージョン 開発車両

豪雪のフィンランドで目撃したプロトタイプは、両側に引き戸とサイドウィンドウが付いた乗用車バージョンとみていいでしょう。薄いカモフラージュはほどこされていますが、最終デザインが露出し、2017年にはじめて発表されたコンセプトモデルからいくつかの変更が加えられているようです。

生産仕様を正面からみると、目立つLEDデイタイムランニングライトバーを備えるヘッドライトを装備、下部フロントグリルはオリジナルコンセプトより大幅に小さく、オールブラックに仕上げられているほか、バンパー両サイドには円形フォグランプが配置されています。

側面では、ヘッドライトのコーナーから、テールライトまで伸びる力強いキャラクターラインがあるほか、運転席側のフロントクォーターパなるにはコンパクトな充電ポートが確認できます。

下部の黒いクラッディングは、ある種の保護具として機能していますが、おそらく市販型では削除されるはずです。後部では、アグレッシブなLEDテールライトを装備、白いステッカーでブランドロゴを隠しているほか、ボディの底には牽引棒が見てとれます。

キャビン内では、ハンドルの奥に湾曲したデジタルメーターパネルを装備。中央のダッシュボードには大型のフローティングスタイルのタッチスクリーンを配置するなど、IDファミリーとしてインテリアデザインの多くを共有していることがわかります。

市販型では、VWグループの「MEB」プラットフォームを採用、8kWh~111kWhのバッテリーを積むと見ています。ベースモデルは後輪駆動で最高出力201psを発揮、オプションで全輪駆動が用意されるでしょう。

注目は111kWhバッテリーを積むハイエンドモデルで、前後にデュアルモーターを搭載、システム合計365psを発揮し、航続は342マイル(550km)と噂されています。また太陽光を利用して航続距離を最大15km伸ばすソーラーパネルルーフが用意されるといいます。

令和のワーゲンバスとも言えるID.BUZZ市販型の発売は、欧州市場が2022年内、米国市場は2023年の発売が予想されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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