■高出力600ps・最大トルク830Nmを叩き出す最強「Q6 e-tron RS」も
アウディが現在開発中の新型EVクロスオーバーSUV「Q6 e-tron」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
厳冬のスウェーデン北部で目撃した開発車両は、ウィンタータイヤを装着しています。
ウィンタータイヤは、アイスバーンではスタッドレスほど効果はありませんが、雪上ではスタッドレスと同レベルな性能を備えているほか、ドライ路面でも高性能を発揮するのが特徴です。
ヘッドライトやテールライトはダミーコンポーネントがはめ込まれていますが、際立つショルダー、緩やかに傾斜した空力ルーフライン、ワイドなリアアーチなどが見てとれます。
北ヨーロッパの冬の夜の視認性を高めるため、フロントグリルにLEDライトバーが装着されていますが、こちらはウィンターテスト期間限定と思われます。
市販型ではポルシェと共同開発した「PPE」プラットフォームを採用、VWグループ最初のモデルの1つとなり、次世代ポルシェ「マカン」と多くのコンポーネントを共有することになります。
このアーキテクチャは、「MEB」では採用できない350kWhの充電、エアサスペンション、後輪ステアリング、およびトルクベクタリングをサポートします。
全く新しいプラットフォームにもかかわらず、最終的にはQ6 e-tron はより大型の「e-tron」と、コンパクトな「Q4 e-tron」にインスパイアされた、見慣れたエクステリアで登場することになりそうです。
寸法的には「Q5」とほぼ同じサイズになりますが、PPEが提供するスマートなパッケージングのおかげで、車内は「Q7」と同等レベルになると予想されています。
EVスペックは不明ですが、シングルモーターとデュアルモーターバージョンを提供し、システム合計476psを発揮すると思われます。
最新情報によると、最高出力600ps・最大トルク830Nmを叩き出す最強「Q6 e-tron RS」が設定される可能性もありそうです。
Q6 e-tron市販型のワールドプレミアは2022年、インゴルシュタットで生産される予定です。