■日産「キャシュカイ」と兄弟モデル。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン+デュアルモーター搭載
ルノーは12月6日、新型クロスオーバーSUVの車名が「AUSTRAL」(オーストラル)になることを発表しましたが、その市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
「南方」を意味するオーストラルは、2018年から2019年に日本市場にも導入されていた「KADJAR」(カジャー)の後継モデルとなります。
全長はカジャーの4,450mmから4,510mmへと拡大、欧州CセグメントのクロスオーバーSUVとして誕生します。
スペインで捉えたプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながら2021年の「IAAモビリティ」で初公開された電動モデル「メガーヌ E-TECHエレクトリック」を彷彿させるシャープなシルエットが見てとれます。
フロントには上部グリルと下部グリルに垂直スラットを配置、スリムなヘッドライトは、メガーヌ E-TECHに似たデザインが予想されています。
側面では、車両によりダイナミックなイメージを与えるためウィンドウをコンパクトにしているほか、丸みを帯びたルーフエンドが確認できます。後部ではLEDテールライトがかなり小さく見えますが、大部分が隠されているとみられ、実際はメガーヌ E-TECHのようにテールゲートまで拡大されている可能性があると思われます。
キャビン内は、大型タッチディスプレイやフルエレクトリック・インストルメントクラスターを搭載、トップエンドモデルでは縦型のディスプレイが標準装備となるほか、アンビエント照明や豪華トリムオプションも用意されるようです。
市販型ではルノー・日産・三菱アライアンスの「モジュラー CMF-C」プラットフォームのアップデートバージョンを採用、あらゆる形態のハイブリットパワートレインに対応するとともに、日産「キャシュカイ」と兄弟モデルとなります。
パワートレインは、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン+デュアルモーターの搭載、最高出力160psが見込まれていますが、最高出力190psを発揮するキャシュカイの「e-POWER」システムがどうなるか要注目です。
オーストラルのワールドプレミアは近いとみられ、市販価格はカジャーより上昇すると予想、カジャー後継として日本市場導入にも期待がかかります。