■露出していたエンジンカバーが消え、ドーム型セクションと継ぎ目を確認
マセラティは2020年9月、新型スーパースポーツ「MC20」を初公開しましたが、そのドロップトップバージョンとなる「MC20コンバーチブル」市販型プロトタイプの画像を公式リークしました。
同社では、MC20クーペがデビューした段階でコンバーチブル設定を示唆していましたが、実車はスクープされておらず、これが初公開となり、コンバーチブルを「クーペ初期のプロトタイプ」と表現しています。
ドライバーはドロップトップから空を楽しむことができるため、ボディには雲を描いた特別なカモフラージュをまとっているのも特徴的です。
公開されたプロトタイプを見ると、Aピラー前部はクーペと同じデザインが見てとれますが、ルーフラインとリアデッキが異なっている様子がうかがえます。
ただし、両モデルを直接比較するためのドロップトップの側面、または背面の角度画像は公開されていません。それでも上部のドーム型セクション、ボディワークの継ぎ目は、露出していたエンジンカバーがルーフ収納するスペースを優先したためになくなっていることを示唆しています。
パワートレインは、3.0リッターV型6気筒ツインターボ「Nettuno」エンジンをクーペから流用。シリンダーごとに2つのスパークプラグと、F1由来のプレチャンパー燃焼システムを搭載、最高出力621ps・最大トルク729Nmを発揮し、8速デュアルクラッチギアボックスが後輪に動力を送ります。
クーペでは、0-100km/h加速2.9秒・最高速度323km/h(201マイル)の動力パフォーマンスを誇りますが、コンバーチブルではメカニズムにより車重が増加するため、若干劣ると予想されます。
マセラティ コンバーチブル市販型のワールドプレミアは2022年前半と予想されますが、同年内には電動バージョンの発表予定となっています。