初のデパート「三越」開業/ディズニーが世界初のカラーアニメ/ホンダのコンパクトミニバン・モビリオ登場!【今日は何の日?12月21日】

■三越呉服店がデパート開業。ディズニーが世界初の長編カラーアニメ公開

現在の銀座三越
現在の銀座三越

1904(明治37)年12月21日、三越呉服店が東京日本橋で日本初となるデパート形式の営業を開始しました。デパート形式とは、多種多様な商品を一括して1店舗で販売する形式で、それまでの日本にはありませんでした。三井呉服店は、江戸時代に越後屋という呉服店を開いた三井高光が、明治になって屋号を三井呉服店と改め、そしてデパート開業を機に三越呉服店となりました。さまざまな商品が1店舗で買える利便性が人気となり、連日大盛況だったそうです。

白雪姫のイメージ
白雪姫のイメージ

また1937(昭和12)年のこの日、世界初となる長編カラーアニメーションの「白雪姫」が公開されました。ディズニー・アニメーション・スタジオが製作し、全世界で大ヒットを記録、白雪姫は誰もが知っている名作アニメになりました。白雪姫は、長編のカラーアニメとしては世界初ですが、短編のカラーアニメはその5年前に公開された、同じくディズニーの「花と木」でした。いずれにせよ、これらがディズニーアニメの長い歴史の第一歩となり、現在も続く人気のディズニー映画の源流となったのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ホンダのユニークな3列コンパクトミニバンのモビリオがデビュー!

2001(平成13)年のこの日、ホンダから「キャパ」の実質的な後継として、「モビリオ」がデビューしました。当時は、オデッセイが起爆剤となったミニバンブームが起こっており、オデッセイより一回り小さく、取り回しの良いコンパクトミニバンを投入したのです。

2001年に登場した3列シート、7人乗りのコンパクトミニバン
2001年に登場した3列シート、7人乗りのコンパクトミニバン「モビリオ」
モビリオの後ろ外観。コンパクトながら、大きなウィンドウとドアで優れた視認性と乗降性を実現
モビリオの後ろ外観。コンパクトながら、大きなウィンドウとドアで優れた視認性と乗降性を実現

モビリオは、「フィット」と同じグローバルスモールプラットフォームを採用。燃料タンクを車体中央のフロントシートの下に配置して、全長4m程度の小さなボディに3列シートの配置を可能にしました。

エクステリアは、欧州の路面電車をモチーフにしたとされる、低いフロアと圧倒的な大きなウィンドウが特徴的で、さらにショートノーズに大型ヘッドライトのフロントフェイスがユニークでした。インテリアについては多彩なシートアレンジができ、中でもサードシートがセカンドシートの下に収まる機構が注目されました。パワートレインは1.5L直4SOHC8Vおよび1.5L直4SOHC16V VTECエンジンとホンダマチックCVTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意されました。

モビリオの車体構造。燃料タンクを床下に配置して居住性を改良
モビリオの車体構造。燃料タンクを床下に配置して居住性を改良

先代のキャパの販売は苦戦しましたが、モビリオはそのユニークなスタイルと使い勝手の良さで人気を博します。1年後には2列シート/5名乗りの「モビリオスパイク」を追加で投入。ユニークでホンダらしい独自性にあふれるモビリオは、2008年に「フリード」に後を任せる形で生産を終えました。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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