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■生きた化石「シーラカンス」捕獲
1952(昭和27)年12月20日、アフリカのマダガスカル諸島沖でシーラカンスが捕獲されました。体長が1.73m、体重は約39kg。4億年前から生きていた古代魚ですが、数千年前に絶滅したとの考えが専門家の間でも一般的でした。調査の結果、化石の状態で発見された昔のシーラカンスとほとんど形態が変わっていないことから、数億年もの間ほとんど進化せずに生き残っていたことが判明。シーラカンスは、房状の大きなヒレと浮袋上の肺、鼻孔があって、魚類が水中から陸上生活に進化する過渡期の貴重な古代魚として、世界中で大きな注目を集めました。
●海底火山の噴火で西之島新島が出現
1973(昭和48)年の4月に、小笠原諸島北部にある西之島南東沖で海底火山が噴火。その後も活動が続き、9月には標高53mの島が出現、そして12月20日に気象庁がこの島を「西之島新島」と命名しました。さらに噴火は活発化して新島は成長、やがて西之島と陸続きになりました。現在も火山活動は続いており、島の形が日々変化しているそうです。島が大きくなったり、新しい島が出現すると、日本国土の増大や排他的経済水域の拡大に貢献するのでは、との期待があるらしいです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●三菱デボネアの後継、最高級車プラウディア/ディグニティ発表!
1999(平成11)年のこの日、三菱はデボネアの後継車となる高級パーソナルセダン「プラウディア」と、国産唯一の本格リムジン「ディグニティ」を発表、発売は翌年2月1日から始まりました。プラウディアは、国産最高級4ドアセダン、ディグニティはプラウディアの後席空間を延ばしたリムジン仕様です。
プラウディアは全長5050mm、全幅1870mm、全高1474mmと、風格と優雅さを併せ持つ堂々たるボディを持ち、乗員全員がゆったりくつろげる室内空間、国産車最高の居住性を確保。足回りは、フロントがマクファーソンストラット方式、リアはマルチリンク方式の4輪独立懸架とし、優れた操縦安定性と快適な乗り心地が実現されました。
パワートレインは、大排気量4.5L V8GDIエンジンおよび3.5L V6GDIエンジンに、INVECS-IIスポーツモード5ATの組み合わせによって、最高級車らしいスムーズな力強い走りを実現。その他にも、衝突安全強化ボディ“RISE”の採用、ドライバーズサポートシステムなど、三菱の技術の粋が結集されました。
リムジン仕様のディグニティについては、プラウディアに対して全長をさらに285mm延長した5335mm、全幅は同じですが全高は10mm高くした1485mmと、まさにリムジンと呼ぶにふさわしいボディサイズに仕上げられました。搭載エンジンは4.5L V8GDIのみで、フロントグリルを幅広くしてプラウディアとの差別化が図られました。
もともと先代のデボネアも三菱グループの役員ご用達的なクルマでしたが、プラウディアもその域から脱却できず、生産は1年足らずで販売台数1228台、ディグニティは59台で終わってしまいました。その後、2012年に日産フーガをOEM供給されることでプラウディアは復活しましたが、やはり一般ユーザーには浸透していないようです。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)