■市販型は新車名が与えられる可能性も
ポルシェは、エントリー・クロスオーバーSUV「マカン」次世代型、およびフルエレクトリック「マカンEV」(仮称)を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
同社初のフルEV「タイカン」とともに現れた2台のプロトタイプは、ボンネット両サイドのライトにステッカーを貼っています。これはLEDデイタイムランニングライトで、その下部のバンパー内に配置されているクラスターがメインヘッドライトの可能性があります。
側面では、リヤクォーターウィンドウ、およびDピラーを完全にカモフラージュしていますが、テールゲートのラインから判断すると、かなり傾斜したルーフラインを持ち、よりスポーティなボディシルエットが予想されます。
また後部では、より多くのダウンフォースを生む格納式アクティブリヤスポイラーが初めて起動しているほか、ダミーのエキゾーストパイプが装備、足まわりには21インチとみられる大径ホイールが装着されています。
内部では、デジタルインストルメントクラスター、ドライバー近くに配置された大型のインフォテイメントタッチスクリーン、ポルシェのクラシックな3スポークステアリングホイールなどが見てとれます。
市販型では、ポルシェとアウディが開発したEV専用「PPE」(Premium Platform Electric)アーキテクチャを採用、アウディ「Q6 e-tron」や「A6 e-tron」をはじめ、今後の両ブランドから登場するEVモデルに流用されます。
PPEベースのEVモデルは、後輪ステアリング、エアサスペンション、トルクベクタリングに対応、タイカンやe-tronGTのように350kWの充電をサポートします。
仕様の詳細は明かされていませんが、800V技術を特徴とする2つのバッテリー容量が設定され、高出力のフラッグシップ「ターボS」を含むいくつかのバージョンで提供されると予想されています。またタイカンと比較して航続が大幅に向上すると見られています。
マカンEVは2022年に発表予定で、ICEモデルが2024年に廃止されるまで併売されます。また市販型ではICEモデルと差別化するため、新ネームが与えられる可能性がありそうです。