■日本向けは、新型アウトランダーPHEVから? モータースポーツの関与も
三菱自動車は、「ラリーアート」復活第一弾として、1tピックアップトラックのトライトン、ミドルサイズSUVのパジェロスポーツに特別仕様車「ラリーアート」を設定し、12月1日より販売を開始すると明らかにしました。
なお、トライトンは、一部の国・地域では『L200』として販売され、パジェロスポーツは、モンテロスポーツの車名で販売されています。
この2台は、12月12日までタイ・バンコクで開催されている第38回「タイランド・インターナショナル・モーター・エキスポ2021」に出展されます。ラリーや三菱のファンだけでなく、高い知名度を誇ってきた「ラリーアート」。
WRC(世界ラリー選手権)やダカールラリーなどを通じて、同社の走りとスタイルを磨き上げ、三菱自動車のイメージ構築に大きな貢献を果たしてきました。
新生ラリーアートは、かつてモータースポーツシーンで培ってきたブランドイメージを受け継ぎながら、まずはアクセサリー用品の販売事業を中心に展開されます。自分らしい走りやスタイリングを求める層に向けて、三菱車のオーナーだけが感じられるワクワク感を届けるとしています。
今回、発表された特別仕様車は、同社の世界戦略車である1tピックアップトラックのトライトン、ミドルサイズSUVのパジェロスポーツがベース。かつてラリーに参戦していたワークスカーを彷彿とさせるレッド、シルバー、ブラックのストライプ調ボディサイドデカールやレッドのマッドフラップをはじめ、ロゴが配置された内外装アクセサリーが特別装備されています。
また、標準モデルと差別化を図るべく、フロントグリル、アルミホイールをブラックで統一。インテリアには、ラリーアートのロゴ、オーバーロックにレッドアクセントが配されたフロアマットが用意されています。
「トライトン・ラリーアート」は、「クラブキャブ(メガキャブ)」「ダブルキャブ」のローライダー仕様がベース。上記の共通装備をはじめ、レッドのアクセントカラーを加えたフロントバンパーガーニッシュを用意。
ベッドライナーには、ラリーアートロゴが配置され、2トーンカラーモデルにはブラックのドアミラー、ドアハンドル、リヤゲートハンドル、リヤバンパー(クラブキャブのみ)が装備されています。トライトンの力強く、ダイナミックなスタイリングがさらにスポーティに強調されています。
また、ボディカラーは「ソリッドホワイト/ブラックルーフ」の2トーン、「ジェットブラックマイカ」の2色を設定。もう1台の「パジェロスポーツ・ラリーアート」は、レッドのアクセントカラーが付く前後のアンダーガーニッシュに、ラリーアートロゴを用意。
2トーンカラー仕様には、より引き締まった印象を与えるブラックのフェンダーアーチモールディング、ルーフレール、シャークフィンアンテナ、テールゲートスポイラーが備わります。エレガントなスタイリングのパジェロスポーツに、アグレッシブでスポーティな印象を付与しています。
ボディカラーは、「ホワイトダイヤモンド/ブラックルーフ」の2トーンカラー、「ジェットブラックマイカ」の2色展開となっています。
ラリーアート復活といえば、2021年5月に発表された、中期経営計画「Small but Beautiful」の中で触れられていて、純正アクセサリーだけでなく、モータースポーツへの関与も検討するとアナウンスされています。
ランエボ(ランサーエボリューション)の復活や、WRCへの復帰などへの期待も膨らみます。日本での具体的な展開についてはまだ分かりませんが、新型アウトランダーなどのSUVにアクセサリー用品として復活なるのかなど、気になります。
(塚田 勝弘)