本国発表からわずか19日で日本上陸した新型ロールス・ロイス・ブラッグ・バッジ・ゴースト。価格は4349万円から

■現在セールス好調のゴーストにナイトドライブに映えるブラッグ・バッジを追加

ロールス・ロイス・モーターカーズは2021年11月17日(水)、ブラック・バッジ・ゴーストを日本で発表するとともに、受注を開始しました。今回の発表はイギリスで行われたワールドプレミアからわずか19日後という早さです。

ブラックバッジゴースト外観02
発表会には対照的なボディカラーの2台が展示された

現行モデルのゴーストは2020年10月に日本市場に導入され、ロールス・ロイスのモデルの中で2021年上半期日本国内において、最も販売台数の多い車種となっています。

ロールス・ロイスには“ビスポーク”と呼ばれるユーザーが自分の好みどおりに仕立てていくカスタマイズプランがあり、ブラック・バッジはそのビスポークの一環です。

ブラックバッジゴースト外観05
ブラック・バッジ・ゴーストのフロントマスク

ブラック・バッジは生き方の表明。捉えどころがなく、挑戦的、リスクを恐れず、ルールを踏み越え、因襲を一笑に付すような世間の常識からはみ出した人にアピールする、ロールス・ロイスブランドの一つの側面です。

そしてブラック・バッジは、ロールス・ロイスの分身であり、一段とダークで、一段と独断的、一段と大きな自信を滲ませ、一段と押しの強いクルマとなっています。

ブラックバッジゴースト外観06
ブラック・バッジ・ゴーストのフロントスタイル

今回発表されたブラック・バッジ・ゴーストは、ポスト・オピュレンス(脱贅沢)をダークに表現するモデルで、最高にピュアで最も技術的に進化したブラック・バッジモデル。

ブラック・バッジ・ゴーストの外観は、スピリット・オブ・エクスタシーやパンテオングリルなど、ロールス・ロイスのシンボル的な部分をブラックに仕立てているのが特徴です。これらのパーツは単に塗装を重ねるのではなく、元々のクロームメッキ工程に特殊なクローム電解液を導入。ステンレス製の下地に共析させてダーク仕上げとしています。

ブラックバッジゴースト外観08
ブラック・バッジ・ゴーストのリアスタイル

さらに、装着されるビスポーク21インチコンポジットホイールは、ブラッグ・バッジ・ゴースト専用にブラッグ・バッジ・ハウス・スタイルのデザインが施されています。そのバレル部分には、22層のカーボンを3方向に交差させて配置。リムの外周で折り返すことにより、合計44層のカーボンとなって強度を高めています。

ブラックバッジゴースト内装02
ノアールな雰囲気を高めるため光沢のあるパーツを減らしたインテリア

外観同様に「ブラック・アンド・ネオン」という美学にインスパイアされたシートレザーは、トゥルケーゼがブラックに強いコントラストを与えて、ブラック・バッジの鮮やかさを特徴づけています。

また、ノワールな雰囲気を演出するため、金属光沢の部品を減らし、ダッシュボードや後席のエアコン吹き出し口のサラウンドは、経年劣化や反復使用によって部品が変色したり変質したりしない、数少ない金属着色法のひとつである物理蒸着法(PVD)を使い、暗色化しています。

ブラックバッジゴースト内装01
最高出力600psに向上した6.75L V12ツインターボエンジン

ブラック・バッジ・ゴーストに搭載されるエンジンは、最高出力600ps・最大トルク900Nmを発生する6.75L V型12気筒ツインターボエンジン。ゴーストから最高出力は+29ps、最大トルクは+50Nmとパワーアップ。組み合わされるトランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDとなります。

ブラックバッジゴースト内装08
フカフカのカーペットが引き詰められたトランクルームの容量は500L

そして、フロントおよびリア共に操舵システムを備えたアクスルが協調して動作することで、スロットル操作やステアリング操作に応じたドライバーへのフィードバックのレベルを調整します。

ブラック・バッジ・ゴーストの最高速度は250km/h(リミッター時)。0-100km/h加速は4.7秒というハイパフォーマンスを発揮します。乗車定員が4人乗り、5人乗りが選べるブラック・バッジ・ゴーストの車両本体価格は4349万円から。

さらにビスポーク・オーディオやリアエンターテイメントシステムを含む特別ローンチ・パッケージ付モデルは4851万6000円からで、納車は2022年春から始まる予定です。

(文・写真:萩原文博)

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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