ロールス・ロイス史上、最高にピュアな「ブラック・バッジ・ゴースト」がデビュー

■6.75LのV12ツインターボは、600PS/900Nmに到達

2016年にビスポークモデル(カスタムメイド、オーダーメイドなど個別のオーダーモデル)として公開されたロールス・ロイスの「ブラック・バッジ」。ロールス・ロイスは、最高にピュアな「ブラック・バッジ」と位置づける「ブラック・バッジ・ゴースト」をデビューさせました。

ブラック・バッジ・ゴースト
「ブラック・バッジ・ゴースト」のエクステリア

「ブラック・バッジ」は、現在、世界のロールス・ロイスの受注のうち27%を超えているそうです。また、新型ゴーストは、発売から1年で世界受注台数が3500台以上になり、同ブランド史上、最速ペースで受注を獲得しています。

エクステリアからチェックすると、「ブラック・バッジ・ゴースト」は、4万4000色もの組み合わせからボディカラーの選択が可能。シグネチャー・カラーのブラックは、2層のクリアコートが施され、4名の職人によって磨き上げられるそうです。

ブラック・バッジ・ゴースト
「ブラック・バッジ・ゴースト」のリヤビュー

さらに、エンブレムである「スピリット・オブ・エクスタシー」や「パンテオングリル」などは、単に塗装を重ねるだけでなく、クロームメッキ工程に特殊なクローム電解液が導入され、ステンレススチール製の下地に共析させてダーク仕上げとする念の入りよう。

足元には、「ビスポーク21インチ・コンポジットホイールセット」が備わり、「ブラック・バッジ・ゴースト」専用に「ブラック・バッジ・ハウススタイル」と呼ぶデザインが施されています。

ブラック・バッジ・ゴースト
スピリット・オブ・エクスタシーのイメージ

インテリアも見どころ満載。カーボンファイバーとメタリックファイバーが採用された、深みのあるダイヤモンドパターンの複雑で繊細な生地が用意されています。

独立式リヤシートのテクニカルファイバー製「ウォーター フォール」部分には、「ブラック・バッジ」シリーズのモチーフである無限の可能性を表す数学記号「レムニスケート」が配置されています。

シャンパン・クーラーのリッドには、航空宇宙グレードのアルミニウムが使われ、描かれているシンボルは、淡く着色されたラッカーを6層重ねたうち、3層目と4層目の間に挟み込まれていて、記号が浮かんでいるような錯覚を覚えるそうです。

ブラック・バッジ・ゴースト
「ブラック・バッジ・ゴースト」のインテリア

ロールス・ロイスお馴染みの時計の隣には、「イルミネーテッド・フェイシア」が備わります。

このフェイシアには 850個を超える星に囲まれたレムニスケートが輝いています。ダッシュボードの助手席側に配置されたこの星座とモチーフは、ルームライトが点灯していない時は見えないようになっています。「ゴースト」と同じく、このレムニスケート・モチーフのイルミネーションは、フェイシアの上部と下部に取り付けられた152個のLEDからなり、それぞれが発する色はキャビンの時計や計器盤の照明に合わせて念入りに調整されています。

レムニスケートを均等に照らすため、厚さ2mmのライトガイドが採用されていて、その表面には、9万個を超えるドットがレーザー・エッチング加工されています。

ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト
「ブラック・バッジ」シリーズのモチーフである無限の可能性を表す数学記号「レムニスケート」を配置

さらに、走りの面でも強化されています。ロールス・ロイス独自の「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」と呼ぶオールアルミ製スペースフレーム構造を採用。この下部構造は、高いボディ剛性を実現しているだけでなく、その柔軟性と拡張性により、四輪駆動システムや四輪操舵システム、「プラナー・サスペンション・システム」の搭載を可能にしています。

ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト
「ブラック・バッジ・ゴースト」のイメージ

「ブラック・バッジ」では、全面的に見直され、より容量の大きなエアサスペンションを組み合わせることで、激しいコーナリングの際にもボディのロールを抑えることができるそう。

パワートレーンは6.75LのV12ツインターボで、29PSパワーアップされ、最高出力600PSを達成。トルクも50Nm増強され、900Nmに到達しています。トランスミッションとスロットルの特性にも手が入っていて、ZF製の8速ATと、前後に操舵システムが備えられたアクスルが協調して動作することで、スロットルやステアリング操作に応じたドライバーへのフィードバックも調整されます。

ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト
専用アルミホイール、足まわりを採用する

なお、日本でのメーカー希望小売価格の発表、正式受注開始は2021年11月中旬の予定となっています。

塚田 勝弘