パワーアップで最強化!?ヤマハの1000ccストリートスポーツ「MT-10/SP」に2022年モデル登場!

■精悍さをアップした外観と強化された動力性能

ヤマハは、11月10日、1000ccネイキッドスポーツ「MT-10」と上級モデルの「MT-10SP」をモデルチェンジし、2022年モデルを欧州で2022年2月に発売(MT-10SPは2022年中頃)すると共に、日本でも2022年秋以降に導入することを発表しました。

ヤマハの1000ccストリートスポーツMT-10/SPに2022年モデル登場
どこか近未来的な雰囲気も醸し出すMT-10

新型の詳細はまだ明らかになっていませんが、フロントフェイスなどはよりコンパクトになり、精悍さをアップ。しかも、エンジンはパワーアップが施されるなどで、より動力性能が向上したようです。

●ストリート最強マシン

MT-10は、ヤマハのフラッグシップ、スーパースポーツ「YZF-R1」のネイキッド版ともいえるロードスポーツモデルです。ストリートファイターというジャンルに属し、元々は200psを誇るエンジンをストリート向けに調律、アップライトなハンドル、強烈な個性を放つフロントマスクなどが特徴的なマシンです。

ヤマハの1000ccストリートスポーツMT-10/SPに2022年モデル登場
MT-10(マットダークグレーメタリック)のサイドビュー

兄弟車には、900ccの「MT-09」や700ccの「MT-07」、250ccの「MT-25」もラインアップ。シリーズ最高峰の1000ccマシンです。

エンジンには、YZF-R1と同様の997cc・直列4気筒を搭載し、MTシリーズの持ち味であるダイレクトなトルク感や、俊敏なハンドリングを実現するための仕様変更を実施。トラクションコントロールや、クラッチ操作なしでシフトチェンジができるクイックシフターなども装備し、ストリートで俊敏な走りが堪能できるマシンといえます。

●欧州仕様は165.9psを発揮

その2022年モデルのコンセプトは、「MT-king’s Dignity」。直訳すると「MTシリーズに君臨する王(MT-10)の尊厳」といった意味で、MTシリーズ最高峰モデルとして、さらなる品格を備えるためのアップデートが施されたようです。

ヤマハの1000ccストリートスポーツMT-10/SPに2022年モデル登場
MT-10のパステルダークグレー仕様

主な特徴は、まず、エンジンの吸排気系を見直し、欧州の排ガス規制「EU5」適合化と出力アップを実施。欧州のヤマハ公式サイトによれば、欧州仕様の最高出力は165.9ps。従来モデルの160psからパワーアップが図られています。

ヤマハの1000ccストリートスポーツMT-10/SPに2022年モデル登場
MT-10のエンジン

また、操る悦びを体感できるサウンドデザインを採用。トラクションコントロールやスライドコントロールシステムなど、IMU(Inertial Measurement Unit)搭載による高精度な各種電子制御を装備します。

加えて、設定した速度に最高速度を制限できるYVSL(Yamaha variable speed limiter)をヤマハ車で初採用。クイックシフターには、滑らかなシフトアップ&ダウンが可能なタイプを装備します。

なお、外観についてヤマハは「次世代のMTシリーズ最高峰モデルに相応しい風格とシリアスなスタイリングを追求したデザイン」と公表しています。ということは、今後は、兄弟車のMT-09やMT-07、MT-25にも、モデルチェンジ時に同様のフォルムが投入される可能性があるということですね。

ヤマハの1000ccストリートスポーツMT-10/SPに2022年モデル登場
夜のストリートに似合うフォルム

上級モデルのMT-10 SPついては、オーリンズ製電子制御サスペンションをアップデートしたほか、アンダーカバーなどが装備されること以外は未発表。こちらは、恐らく、11月25日からイタリア・ミラノで開催される「EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)」で明らかになるようです。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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