ランボルギーニ最強のV12自然吸気エンジンを搭載したエッセンツァSC V12が日本初公開

■ビーストのようなサウンドを奏でる究極のV12エンジンは最後か?

アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは2021年11月5日、新宿住友ビル三角広場で開催された今年で5回目の開催となったLamborghini Day Japan 2021で、V12エンジン搭載のサーキット専用ハイパーカー、エッセンツァSC V12を日本初披露しました。

ランボルギーニ・エッセンツァ SCV12外観05
エッセンツァSC V12とダビデ・スフレコラ氏のショット

限定40台で販売されるエッセンツァSC V12はランボルギーニ・スクアドラ・コルセがテクニカルサポートをし、ランボルギーニのデザイン部門チェントロ・スティーレがデザインを手がけています。

ランボルギーニ史上最強の830hp超の出力を誇るV12自然吸気エンジンを搭載し、レース用のプロトタイプに着想したエアロダイナミクスと究極のドライビング・エクスペリエンスのためにデザインされ、新たなテクニカル・ソリューションが融合されています。

ランボルギーニ・エッセンツァ SCV12外観07
ゼネラルマネージャー(Head of Japan)のダビデ・スフレコラ氏

ランボルギーニ・ジャパン、ゼネラルマネージャー(Head of Japan)のダビデ・スフレコラ氏は質疑応答の際に、まだエッセンツァSC V12が何台日本にやって来るのかという質問に対して、今回初披露したクルマを日本のユーザーに見てもらい、その反応を見て、購入者を決めると話しました。

コロナ禍の影響に関する質問には、ランボルギーニを含めたラグジュアリーセグメントはほとんど影響を受けておらず、需要は順調であることを強調。

ただし、ランボルギーニは人と人との繋がりを大切にするエモーショナルなブランドなので、繋がり方を考え直さないとならなかったのは深刻な問題だったとのこと。そうして、デジタルでの発表会やフォトコンテストなどユーザーとの繋がりをキープするという結論に達したと話しました。

また、今後のランボルギーニの展開についての質問に対して、ランボルギーニは2023〜2024年には販売する全モデルをハイブリッド化すること。そして、2025年にCO2の削減50%を実現すること。そして2025年以降にウラカンEVO、アヴェンタドールS、ウルスに続く第4のモデルが登場する予定で、このモデルはBEV(純電気自動車)になると答えてくれました。

今回、日本で初披露されたエッセンツァSC V12は、これまでの内燃機関に対してのお祝いの一環で、2022年も内燃機関に対するリスペクトは続くと話してくれました。

こうして、考えてみるとラグジュアリーブランドのランボルギーニでもピュア内燃機関のスーパースポーツカーを販売する時間はあと2年。ハイブリッドカーのランボルギーニも気になりますが、V10、V12という大排気量自然吸気エンジンを搭載した新車のランボルギーニを手に入れる時間は残り少なくなっているようです。

(文:萩原 文博/写真:ランボルギーニ・ジャパン、萩原 文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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