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■存在感や都会的イメージのニューカラー
ホンダは、ロングセラー原付スクーターの「タクト」と「タクト・ベーシック」のカラーバリエーションを変更し、11月25日に発売することを発表。タクトには存在感のあるシルバー、タクト・ベーシックには都会的なグレーなど全5色を採用することを明らかにしました。
●初代モデルは1980年に登場
タクトは、40年以上の歴史を誇るホンダの原付スクーター(第一種原動機付自転車)です。
初代モデルは1980年に登場、今では当たり前となった、フラットなステップを持つステップスルーの採用などで、高い実用性と走行性能が大きな人気を呼びました。
当時は「ジョグ」などヤマハ製の原付スクーターも大きなセールスを記録しており、「HY戦争」と呼ばれる販売競争に発展したほどでした。
ちなみに、現在、ホンダのタクトはヤマハにOEM供給されていて、なんと「ジョグ」の名称で販売。かつてのライバルが、今では兄弟車というのも不思議なものです。
●高い燃費性能や利便性が魅力
そんなタクトは、一時期ラインアップから外れていたものの、2015年に16年ぶりの復活を果たした現行モデルが登場します。
エンジンには、扱いやすい出力特性を備え、環境性能にも優れた水冷・4ストローク・OHC・単気筒の「eSP(イーエスピー)」を搭載。最高出力は4.5ps・最大トルクは0.42kgf-mを発揮し、WMTCモード値(クラス1)で58.4km/Lという優れた燃費性能を誇ります。
ラインアップには、アイドリングストップ機構付きのタクトと、シート高を15mm下げてより足つき性を配慮、アイドリングストップ機構を省いて価格もリーズナブルにしたタクトベーシックを設定。
いずれのグレードも、ヘルメットや小物を収納できるラゲッジボックス、被視認性の高い大型マルチリフレクターヘッドライトやテールランプ、軽い力で掛けられるよう配慮したセンタースタンドなど、利便性を考慮した装備が魅力です。
●ベーシックの足元にはブラックも採用
新色は、まず、タクトには存在感のある「デジタルシルバーメタリック」を新たに採用し、1色のみで展開。
タクト・ベーシックには、精悍な「グラファイトブラック」、爽やかな「ロスホワイト」、都会的なイメージの「パールディープマッドグレー」、カジュアルな「アーベインデニムブルーメタリック」を新たに採用し、継続色の「ボルドーレッドメタリック」と合わせた全5色を設定します。
さらに、ホイールとフロントフェンダーのカラーをブラックとすることで、より落ちついた印象を持たせています。
価格(税込)は、タクトが19万2500円、タクト・ベーシックが17万9300円です。
(文:平塚 直樹)