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■安心感の高いAWDシステムと、日本車に似た雰囲気をもつ親しみやすい輸入車
クワトロシステムに代表される、先進的な技術を多数用いたクルマが多いアウディは、BMWやメルセデス・ベンツと並び、ジャーマンスリーの一角に名を連ねる高級車ブランドです。
派手さが少なく、質実剛健という言葉がよく似合うクルマ作りは、日本人の好みにも合い、人気の高いブランドでもあります。今回は100万円台で狙える、人気のアウディを5モデル紹介していきます。
●A4 2.0TFSI Sライン(2016年式)
アウディの中でも量販モデルのセダンがA4です。メルセデス・ベンツCクラスやBMWの3シリーズと同じDセグメントセダンとして人気が高く、FFベースのクルマ作りで室内が広いのが特徴となります。
ボディサイズは全長4,735mm×全幅1,840mm×全高1,410~1,430mmです。2.0L直列4気筒ターボエンジンに7速Sトロニックが組み合わされます。
5代目アウディA4は現行型であり、日本導入された2016年のモデルから100万円台で探すことができるでしょう。FFモデルはクワトロに比べて買い得感が高く、170万円前後と落ち着いた価格で中古車選びができます。
おすすめは専用の内外装を施されたSラインです。こちらも180万円~190万円で手が届くクルマが多いでしょう。
●Q3 1.4TFSIスポーツ(2016年式)
コンパクトからミドルサイズSUVを探している方にはQ3がピッタリでしょう。日本国内で使うのにも手ごろなサイズで、フォルクスワーゲンのティグアンと姉妹関係になるクルマです。
ボディサイズは全長4,385mm×全幅1,830mm×全高1,615mmで、パワートレインには1.4Lターボと6速Sトロニックが組み合わされます。
Q3には2.0Lエンジンを搭載したモデルもありますが、おすすめは小排気量の1.4Lモデルです。駆動方式はFFとなりますが、250Nm(150PS)を発揮する1.4Lガソリンターボエンジンは必要十分の動力性能を持ち、JC08モード燃費17.4km/Lと、経済性にも秀でています。
2016年式の中古車は170万円台から探すことができ、実用的なクルマが手が届きやすい値段で揃っているのが特徴です。
●A1 スポーツバック 1.4TFSI(2018年式)
アウディの中でも最もコンパクトなエントリーモデルがA1です。5ドアスポーツハッチバックは、若年層から中高年層まで幅広く人気の高いカテゴリーになるでしょう。
ボディサイズは全長3,950mm×全幅1,740mm×全高1,420mmで、1.4L直列4気筒TFSIエンジンに7速Sトロニックが組み合わされます。
A1自体の人気は高く中古車市場の回転が早いのですが、価格はあまり上下することなく安定しています。特に3年落ちの2018年モデルが狙い目となり、180万円台から探すことができるでしょう。
●A5スポーツバック 2.0TFSIクワトロ(2016年式)
A5は先に紹介したA4の派生車で、2ドア4シーターのクーペモデルです。
流麗なボディラインが特徴のクーペが多く人気が高いのもアウディというブランドの特徴と言えるでしょう。
ボディサイズは全長4,625mm×全幅1,854mm×全高1,372mmで、2.0L直噴ターボエンジンに7速Sトロニックが組み合わされます。
100万円台で探していくと、2012年~2014年モデルが多くなりますが、2016年式の2.0TFSIクワトロが190万円台で出てくることも多いです。
クーペという面で需要が多いカテゴリーではなく、手頃な価格の中古車が登場しやすいクルマになります。4WDのクーペという、ちょっと変わったクルマに乗りたい方に、おすすめの一台です。
●Q2 1.0TFSIスポーツ(2017年式)
Q3よりもコンパクトなSUVとして2016年に登場したのがQ2です。日本では2017年から販売がスタートしています。
ボディサイズは全長4,190mm×全幅1,795mm×全高1,510mmです。エンジンには1.0Lと1.4Lの2種類を用意していますが、おすすめは1.0TFSIもしくは1.0TFSIスポーツになります。駆動方式はFFのみで、軽量コンパクトなエンジンとボディで、軽快な走りが楽しめる一台です。
4年落ちの2017年モデルで180万円台後半から選ぶことができ、高年式のモデルを探すことができるのがQ2の強みです。国産コンパクトSUVと同じくらいの価格帯で、アウディを選ぶことができます。
シンプルな操作系統や、細めのAピラーなど、日本車とクルマ作りの方向性が似ており、輸入車という感じを受けにくいのがアウディのクルマ全体に言える特徴です。輸入車と気張らずに、自然な形で乗りこなせるのではないでしょうか。
(文:佐々木 亘)