■「MRA-2」プラットフォームを採用。「CLA」と「CLS」の中間に位置
メルセデス・ベンツが現在開発中とみられる新型モデル、「CLEカブリオレ」の市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
現在、車業界ではクロスオーバーSUVに人気を押され、クーペとコンバーチブルは市場シェアを失っているのが現状です。
プレミアムブランドでも2ドアセグメントでの戦略の見直しを強いられており、メルセデス・ベンツでは「Cクラス」「Eクラス」に設定されているクーペとカブリオレを廃止することが検討されていたと噂されています。
しかし同社では、完全に廃止することはなく、大胆な戦略に出ることがわかりました。
それが新たなクラス「CLE」の導入です。
CクラスとEクラスのクーペ/カブリオレに置き換えられるCLEは、最新世代のCクラス、およびSクラスと共有する同社の「MRA-2」プラットフォームを採用、その車名からもブランドのラインアップでは「CLA」と「CLS」の中間に位置することがわかります。
今回捉えたカブリオレでは、メルセデスAMGが開発中の新型『SL』同様にハードトップでなくファブリック製が採用されるほか、シートレイアウトは4シーターと予想されます。
また現段階でクーペ/カブリオレ以外のボディスタイルは考慮されていないようですが、ライバルとなるアウディ「A5」やBMW「4シリーズ」両モデルには、クーペとコンバーチブルだけでなく、アウディは「スポーツバック」、BMWが「グランクーペ」と4ドアクーペが存在しており、メルセデス・ベンツもCLEでこれに対抗する可能性もあります。
市販型ではパワートレインオプションを新型Cクラスと共有しますが、ボディは独自のヘッドライトユニット、ボディパネル、よりセクシーなテールに続く傾斜したルーフラインなどが新設計されます。
CLEクラスは2022年内に欧州で発売予定ですが、日本市場への導入にも注目したいものです。