10年ぶりのフルチェンジ!メルセデスAMG SL、ついに新型発表

■高性能部門「AMG」の手によって開発、「GTロードスター」の代替に

メルセデスラインアップの中で最も古いモデルとなっていた「SL」がついにフルモデルチェンジ、新生SLがワールドプレミアされました。

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メルセデスAMG SL新型

初代SLは1954年に誕生、70年近い歴史を持つモデルです。6代目となる先代は2011年に発売されており、実に10年ぶりの世代交代となります。

「GTロードスター」の代替となる新型SLは、高性能部門「AMG」の手によって開発、ベンツブランドではなくなります。

市販型では、アルミニウム、銅、マグネシウム、および複合素材で作られた新しいマルチマテリアルプラットフォームの上に構築され、最終的にAMG「GTクーペ」次期型と共有されることになるでしょう。

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メルセデスAMG SL新型

ボディサイズは、全長4,705mm、ホイールベースは2,700mmで先代より74mm長いボディと115mm延長されたホイールベースを持ちます。

エクステリアデザインは、「CLS」と同様の角のあるヘッドライトを装備、垂直スラットを備えるパナメリカーナグリル、フロントバンパーには大口のコーナーエアインテークを備えています。側面では、最新Sクラスと同様にポップアップの電子ドアハンドルが見てとれます。

ルーフは1989年から2001年の間に発売されていた「R129」世代以となるファブリックルーフを採用、これにより21kgの重量削減を実現しています。ルーフは50km/hの速度でも15秒でクローズすることが可能で、先代より5秒短縮されました。また折り畳んだときのトランクスペースも節約、同社では、2つのゴルフバックが積めると主張しています。

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メルセデスAMG SL新型

キャビン内には、レザーのフォーシーターを装備、最新MBUXインフォテイメントシステムを採用する11.9インチのタッチスクリーン、12.3インチのフルデジタルインストルメントクラスタ、拡張現実技術を備えるヘッドアップディスプレイも自慢です。

ラインアップには、最高出力469ps・最大トルク700Nを発揮する「SL 55」、および最高出力577ps・最大トルク800Nmを発揮する「SL 63」を提供します。どちらも4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載します。

また新型では、は初めて全輪駆動を採用、可変トルク配分と永久駆動後車軸、前輪をリンクする電気機械制御クラッチを備えた4Matic +セットアップで利用可能となります。さらにSL55ではオプションで、SL63では標準で後部の電子制御リミテッドスリップデファレンシャルが搭載されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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