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■オーナーじゃなければわからない個性的な開け方いろいろ
(おかしいな~、フツ―はここにあるはずなんだけど……)
いまワタクシ、ピンチを迎えています。
ちょっと背伸びして高級ブランドのディーラーで、発売したばかりのニューモデルを見ているのですが、これは失敗だったかもしれません。
甘く見られないように見た目を整え、ラグジュアリーな雰囲気にも臆することないように背筋を伸ばして颯爽と入店。
美人の受付嬢に「展示車を見てもよろしいですか?」と噛まずに言え、外観をサラ~ッとひと回りし、車内に乗り込む。シートの掛け心地やドライビングポジションなんかもチェック。ホームページで予習したことを改めて聞いたり、小慣れている感の演出も抜かりない。
残すはラゲッジルームの確認と試乗だ。やりもしないゴルフのバッグが何個入るかを確かめようと車体の後方へ移動したのはいいけど、いくら探してもトランクを開けるボタンや取っ手が見当たらない。
「あの~、トランクってどうやって開けるんですか?」(これまでの努力が台無しだ~)
とっても長くなりましたが、このような経験をした方は意外と多いのではないでしょうか?
例えば、国産の実用車ならトランクを開けるためのボタンやレバーは、リヤゲートに分かりやすくかつ手が届きやすい位置に置かれています。が、なかにはデザインを重視し、レバーなどを目立たない位置に配置したものもあります。
カタログなどへの記載もないため、知っているだけでディーラーでの振る舞いに差が出るなんてことも。そこで、もしトランクオープナーが見つからない場合に真っ先にチェックすべきポイントをご紹介いたします。
■エンブレム内蔵タイプ
「VW」や「BMW」などが採用しているのが、リヤゲートにあしらわれるエンブレムにトランクオープナー機能を内蔵したものです。なかでも「VW」は駐車時に役立つリヤビューカメラも仕込むなど、クルマの後ろ姿をスッキリと見せるためにユニークな工夫が光ります。
そんなエンブレム式の中でもユニークだったのが「プジョー」。
例えば写真の「先代508」の場合、リヤにある「508」といった車名の「0」にボタンが仕込まれていたのです。
■タッチレスタイプ
最近、普及しているのがタッチレスタイプです。これまでもリモコンキーからドアの施錠・解錠はこなせましたが、新たにトランクの開閉機能が加わったのです。またリアバンパー下部にセンサーを設けているタイプも増えており、こちらはリヤバンパー奥に足をかざすだけでトランクが電動で開きます。荷物を持っていると身体のバランスをとるのが意外と大変ですが(笑)。
秀逸だなと思えたのが「レクサスRX」が採用したタッチレスタイプ。リヤエンブレムに3秒ほど手をかざすだけでトランクが開きます。両手に荷物を持った状態で片足立ちをすることもないうえに、ボディを汚すこともなく荷物を積み込めるのです。
■隠しスイッチ型
個人的に最も意表を突かれたのが「ポルシェ・マカン」。なんと、リヤワイパーの付け根にトランクオープナーが仕込まれていました。
これさえ知っていたなら……。皆さんもトランクやリアハッチの開け方には、ご注意ください。
(今 総一郎)
※この記事は2021年10月29日に再編集しました。
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