■ボディカラーに新色の「ブラックダイヤモンド」を設定し、「P」に2トーンカラーを用意
三菱の新型アウトランダーPHEVが10月28日に発表され、同日から先行受注が開始されています。なお、発売日は12月16日です。
ここでは、エクステリアについてチェックします。
新型のボディサイズは全長4710×全幅1860×全高1745mmで、先代の全長4695×全幅1800×全高1710mmから15mm長くなり、60mmワイドに、35mm高くなっています。先代は、1800mm制限のあるマンションなどの駐車場に入庫できましたが、新型は残念ながら収まらなくなっています。
全幅の拡幅に対しては、ネガティブな声があるのは開発陣も織り込み済みというニュアンスでした。グローバルモデルであること、年々厳しくなる衝突安全性能などの事情があるため、サイズアップは仕方ないものの、新型アウトランダーPHEVに限らず、日本のユーザーにとってはサイズアップは、諸手を挙げて歓迎とはいかないケースもあります。
一方で、アウトランダーPHEVは、戸建てなど充電設備が設置しやすい場所に駐車するケースが多いでしょう。60mmのワイド化くらいであれば対応できるケースも多いはず。
もちろん、EVではなくプラグインハイブリッドなので、充電設備がなくても走行できますし、ディーラーなどを含めて公共の充電設備での外部充電が可能です。
エクステリアは、新たなコンセプトである「BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)」を掲げた、力強く堂々たる仕上がりになっています。
フロントマスクは、お馴染みの「DYNAMIC SHIELD(ダイナミック・シールド)」を新世代にスイッチさせ、ボンネットフードを高めることで、厚みを感じさせる、迫力ある造形になっています。
サイドビューは、フードからキャラクターラインに連なる水平基調のラインが印象的で、存在感のある前後フェンダーには20インチの大径ホイールが収まります。
さらに、Dピラー(リヤピラー)は、航空機の垂直尾翼をモチーフにするなど、軽快感と重厚感を併せ持ったデザイン処理が目を惹きます。
リヤは、パジェロなどが採用してきた背面式スペアタイヤをモチーフとした「HEXAGUARD HORIZON(ヘキサガード・ホライズン)」と呼ぶコンセプトを採用。具体的には、テールゲートに背面タイヤを彷彿させる、シャープな六角形の断面がモチーフとして施されています。
水平基調の細長いリヤコンビランプも、新しさと先進性を感じさせます。
前後ライトを見てみると、特徴的なヘッドライトは、上側がデイタイムランニングランプ/ポジションランプ、ターンランプ。中間がターンランプとヘッドライト(ロービーム)、ヘッドライト(ハイビーム)。そして、最も下側にフォグランプを配置。
一方のリヤコンビランプは、外側上にストップランプ、外側下にターンランプ、内側上にテールランプ、内側下にバックアップランプをレイアウト。
ボディカラーは、新色として「ブラックダイヤモンド」が設定されたのがトピックスです。こちらは、3コートの特別なカラーで、ガラスを含む密度の高い層を加えることで、日陰などでは漆黒に、日当たりのある場所では強い輝きを放ちます。
カラーラインナップは、「ホワイトダイヤモンド」「レッドダイヤモンド」を含めた計3色のダイヤモンドシリーズのほか、ベーシックな5色。最上級の「P」グレードは、専用2トーンカラーを2色を加えた全10色展開になっています。
(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠、三菱自動車)