日本初の電信線架設工事/アップルがiPod発表/トヨタからタウンエース・ノア発売!【今日は何の日?10月23日】

■今日は電信電話の日。アップルから携帯音楽プレーヤーiPod発売

電話のイメージ

今日10月23日は、「電信電話の日」です。1869(明治2)年10月23日に、東京~横浜間で公衆電信線の架設工事が始まったことに由来します。実際に電話が開通したのは翌年からですが、これを機に日本の電話技術が発展していきました。ところで電話でなぜ「もしもし」というのかご存知ですか?初期の電話では、まず電話交換手にかけて交換手が先方に繋ぐという方法でした。交換手がつなぐ際に「申し上げます、申し上げます」といったのが短縮されて「もしもし」となったそうです。

また2001(平成13)年のこの日、アップルが携帯音楽プレーヤー「iPod」を発表しました。CDを取り込んで自由に編集できるミュージックボックスソフト「iTunes」などを使って、楽曲すべてを持ち歩けるようにした音楽プレーヤーです。それまでのCDやMDプレーヤーとは異なりソフトをいちいち持ち歩く必要がなく、超小型で数百曲が収録できるなどから、瞬く間に世界中で大ヒットしました。しかし今や音楽再生はスマホの機能のひとつにすぎず、iPodは存在感が薄くなっています。スマホのおかげで、いろいろなヒット商品が過去の物となっていますね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●セミキャブオーバーになったタウンエース・ノアがデビュー!

1996(平成8)年のこの日、トヨタからタウンエースのワゴンモデルに新たな「ノア」というサブネームを付けたミニバン「タウンエース・ノア」がデビューしました。同時に兄弟車ライトエースも「ライトエース・ノア」としてデビュー。両モデルは基本的には同一モデルですが、販売チャンネルが異なりました。

1996年発売のタウンエース・ノア
1996年に発売されたタウンエース・ノア
1996年発売のタウンエース・ノアの後ろ外観、フロントから流れるようなフォルム
タウンエース・ノアの後ろ外観。フロントから流れるようなフォルム

1990年代は安全に対する要求が高まり、1ボックスタイプのタウンエースは、クラッシャブルゾーンの確保のために、セミキャブオーバー(エンジンの一部が車内へ食い込んでいるレイアウト)へと変更されました。スタイリングは、マルチリフレクターのヘッドライトと大型バンパーを装備したフロントフェイスに、フロントからリアへ流れるようなシルエットが特徴です。またエンジンをボディ前部に移動させた効果で、多人数でもゆったりできる広い室内空間とフラットフロアによるウォークスルーを実現、ステップを下げることで乗降性も改善されました。

2001年発売のノア、ミドルクラスのミニバンとして人気を獲得
2001年に登場したノア。ミドルクラスのミニバンとして人気を獲得

パワートレインは2.0L直4DOHCと2.2L直4OHCディーゼルの2機種に、5速MTおよび4速ATの組みあわせ。駆動方式はFRとフルタイム4WDの2種類が用意されました。安全技術に関してはトヨタの衝突安全ボディ「GOA」やABS、デュアルSRSエアバッグなどが採用されています。

タウンエース・ノア/ライトエース・ノアは、優れたユーティリティとリーズナブルな価格設定が評価され、堅調な販売を記録しました。そして2001年には、タウンエース・ノア/ライトエース・ノアの後継として「ノア」が登場。若々しいボクシースタイルに変貌して、さらに人気に拍車がかかったのでした。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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